新築やリフォームの際に、屋根の形状をどれにするか悩んでいるのでしたら、国内でもっとも普及している「切妻屋根(きりづまやね)」がおすすめです。
切妻屋根はローコストでシンプルな屋根で、たくさんのメリットがあります。
この記事では切妻屋根の特徴やメリット・デメリット、工事費用の相場をご紹介します。
また、工事を依頼する業者選びのポイントも解説していますので、ぜひ最後までご覧ください。
切妻屋根とは、2つの斜面で構成する山型をした形状の屋根のことです。
シンプルで工事費が安く、雨漏りのリスクも低いことから、現在もっとも普及しているといわれる屋根です。
切妻屋根のメリットは5つあります。
工事費用が安い
通気性がよい
太陽光発電がしやすい
雨や雪を落としやすい
使用できる屋根材の種類が豊富
上記5つのメリットについて以下で解説します。
切妻屋根にリフォームする際の費用相場は、200~400万円です。
切妻屋根と並んで国内で普及している「寄棟屋根」の費用相場が300~600万円ですので、切妻屋根の工事費用が安いことがわかります。
また、「片流れ屋根」という屋根は工事費用が250~300万円と、切妻屋根より安い場合がありますが、片流れ屋根は雨漏りのリスクが高いためおすすめはできません。
切妻屋根は屋根裏スペースが広いため、棟や軒に換気口を設けやすく、通気性を良好に保つことができます。
通気性が悪いと湿気がこもりやすく、湿気は屋根の劣化を早める原因になります。
切妻屋根は太陽発電をおこないやすい屋根の形状をしています。
ソーラーパネルを設置するための屋根面積が広く、太陽光を電気に換える「変換効率」が高い角度にあわせて屋根勾配(屋根の傾斜角度)を調整しやすいからです。
切妻屋根は雨や雪を効率的に落としやすい形状をしているため、雨漏りや積雪で屋根が倒壊する危険性が低くなります。
また、屋根で雨漏りが発生しやすい箇所は複数の屋根をつなぎ合わせる部分なのですが、切妻屋根は2つの屋根面を棟でつなぐだけのシンプルな構造ですので雨が侵入するリスクがほとんどありません。
切妻屋根は構造がシンプルで広く普及しているため、使用できる屋根材の種類が豊富です。
使用できる屋根材は、瓦・スレート材・金属材など、ほとんどが施工可能となっています。
切妻屋根のデメリットは、妻側の外壁が屋根で守れないことと、デザインがありきたりになることです。
2つのデメリットをそれぞれ以下で解説します。
切妻屋根の妻側というのは、棟の両端にある、雨どいが取り付けられていない面のことです。
妻側の外壁は屋根で守られていないため、雨風にさらされて劣化を早めてしまいます。
また、妻側の外壁から雨が建物内部に侵入するリスクもあります。
切妻屋根はもっとも普及している屋根の形状ですので、デザインが他とかぶりやすくなります。
ですので、屋根にも個性を出したいという方にはデメリットになるかもしれません。
【画像挿入「費用8」】
切妻屋根における費用は、工事の種類で異なります。
切妻屋根の主な工事が以下の5つです。
新築
部分補修
塗装
カバー工法
葺き替え
上記5つの工事費用を以下で解説します。
新築の家の屋根を切妻屋根にする際の費用相場は100~150万円です。カバー工法や葺き替えなどのリフォームより、新築のほうが費用は安くなります。
切妻屋根のメンテナンスには4つの方法があります。
部分補修
塗装
カバー工法
葺き替え
上記4つのメンテナンスの費用相場を以下で解説します。
切妻屋根の部分補修は、屋根材の種類で費用が異なります。使用されることが多い3つの屋根材の1平方メートルあたりの修理費は以下になります。
瓦: 2~5万円
スレート材: 5,000~9,000円
ガルバリウム鋼板: 5,000~1万円
材質によって価格が大きく異なります。
屋根の塗装を行う場合の費用相場は30坪の住宅で40〜70万円程度です。
使う塗料ごとに以下の材料費が1平方メートルあたりでかかります。
ウレタン塗料: 2,000~2,500円
シリコン塗料: 3,000~4,000円
フッ素塗料: 3,800~4,800円
耐用年数が長い塗料ほど価格も高額となっています。
カバー工法をおこなう際の費用相場は30坪の住宅で120〜260万円程度です。
カバー工法は既存の屋根材より軽量なものでないといけないため、使用できるのはガルバリウム鋼板などの金属材に限定されます。
屋根の葺き替えをおこなう際の費用相場は30坪の住宅で140〜280万円程度です。
1平方メートルあたりの材料費の目安は以下のようになります。
瓦:2〜5万円
スレート材:5,000〜1万円
ガルバリウム鋼板:7,000〜2万円
あくまで目安ですので、正確な費用は業者に見積もりを依頼して確認しましょう。
切妻屋根の工事をする際の業者選びのポイントが3つあります。
相見積もりをする
自社施工できる会社に依頼する
屋根工事の実績が多い会社に依頼する
上記3つのポイントについて以下で解説します。
複数業者に見積もりをする「相見積もり」をすることで、
悪徳業者を見抜いて優良業者を見つけることができます。
他の業者と価格や工事内容を比較して、内容があまりにかけ離れた業者は避けましょう。
自社施工をできない会社は下請け業者に工事を依頼するため、工事費と別に仲介手数料がかかります。
自社施工ができる会社は工事費だけしかいらないため、費用を安く抑えることができます。
屋根のリフォームは専門性が高い工事のため、施工のノウハウが蓄積された実績が豊富な会社に依頼することが重要です。
切妻屋根はローコストでメリットが多いシンプルな屋根です。屋根の形状をどれにするか悩んでいるのでしたら、切妻屋根がおすすめです。
切妻屋根の施工やメンテナンスは優良業者を探しましょう。
相見積もりをして、実績が豊富な業者を選択してください。
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