「梁(はり)ってなに?」
「どんな役割があるの?」
こういった疑問を持っている人は多いでしょう。
最近は天井を張らずに梁を剥き出しにして見せる、モダンな和風の住宅も多いです。
では、梁にはどんな意味や役目があるのでしょうか?
この記事では、梁の役割や種類、柱などとの違いを解説します。
屋根の部位を正しく理解することで業者に流されずに対等に交渉ができるようになるでしょう。
梁にはそれぞれの大きさや組み合わさる方向によって1本1本役割があるのです。
また梁は床の下にもあります。
2階や1階の床が抜けないのは梁が入っているおかげです。
梁は、屋根本体を支えるのと、垂直方向にかかる屋根の荷重を支える役割があります。
また、水平方向の揺れに対しても梁が入っていると強く、構造体の変形を起こりにくくしています。
梁は屋根を支える構造体なので、一般的な住宅では天井によって隠れています。
部屋の中から確認することはできませんが、梁は屋根のほか、2階の床下に存在しています。
しかし、古い日本家屋だと天井がなく屋根に設置されている梁がむき出しになっていることも多いです。
梁の語源は、向こう岸へ渡るという意味の「渉」が語源だと言われています。
梁は古くは橋の構造にも使われており、「向こうにわたる」といった意味があるため現代まで伝わっているのでしょう。
梁の種類は様々ですが大きく分けると以下の3種類があります。
・屋根自体を支える「小屋梁(こやばり)」
・土台から立ち上がる柱と柱を支える「大梁(大梁)」その他にも床下に架ける「床梁(ゆかばり)」や、小梁に取り付ける「孫梁(まごばり)」といった種類もあります。
梁の他にも屋根には「桁(けた)」や「柱(はしら)」、「垂木(たるき)」など多くの部材があります。
以下では、梁との違いを解説していきます。
梁と桁は混同することが多いです。
垂木(屋根材を載せる野地板を支える木材)がかからずに、柱から柱へ水平方向に架かるのが梁です。
梁に対して直角方向にかかるものが桁だと考えておきましょう。
柱は土台基礎から立ち上がり、屋根や建物全体を支える重要な役割を持っています。建物を支える他に、地震などの揺れや風圧などの水平の力に対して抵抗力を発揮します。
柱も設置される場所や位置によって、名称や役割が変わってきます。
1階から2階まで突き抜ける様に立っている「通し柱」や、柱の間に補助的に建てられる「間柱」など種類も様々です。
垂木は、屋根の頂点にある「棟木(むなぎ)」から、下の桁まで勾配をつけて取り付けられた材木になります。
垂木の役目は、瓦やスレートなどの屋根材を載せる「野地板」という平板を、等間隔で並べて支える、他の木材に比べると細長い材木のことです。
梁の他にも、垂木や桁などを組み合わせて作る屋根は、地震の揺れに強く、日本家屋に適した構造だと考えられるでしょう。
屋根の構造を把握することで、屋根工事の際に業者に流されることが少なくなります。
価格交渉などで優位に立つために、屋根の構造は事前に把握しておきましょう。
屋根のメンテナンスや葺き替え工事については、
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