「瓦棒葺き」という屋根をご存知でしょうか。
トタンやガルバリウム鋼板などの金属を使用した瓦棒葺きは、排水性が高いため勾配が緩い屋根に採用できるのが特徴です。
さらに、費用が高くなることが多い屋根リフォームにおいて、比較的安く工事をおこなうことができます。
この記事では瓦棒葺き屋根の特徴や、工事費用の相場を解説していますので、ぜひ最後までご覧ください。
瓦棒葺き屋根の特徴は、「一寸勾配」以上の緩勾配の屋根に採用できることです。
緩勾配とは傾斜がゆるい屋根のことで、一寸勾配は傾斜角度が約5.9度の屋根をさします。
瓦棒葺き屋根は、棟から軒まで1枚の屋根材で覆うため、排水性が高く、緩勾配の屋根にありがちな雨漏りのリスクがほとんどありません。
瓦棒葺き屋根とは、ガルバリウム鋼板やトタンといった金属の屋根材を使用する際の屋根の種類の1つです。
「瓦」という文字から瓦屋根をイメージしますが、瓦を使用することはありません。
瓦棒葺き屋根のメリットは下記の3つです。
排水性が高い
ほとんどの屋根勾配に使用できる
簡単に施工できる
棟から軒まで1枚の屋根材で覆うために排水性が高いため、緩勾配から急勾配の屋根に使用できます。
また、あらかじめ屋根のサイズにあわせて加工しておいた屋根材を取り付けていくだけですので、短時間で施工ができます。
瓦棒葺き屋根のデメリットは、屋根の流れに沿って約50センチ間隔にある木材の「瓦棒」が、軒から雨水を吸い込んで腐食することです。
瓦棒葺き屋根は瓦棒に屋根材を固定しているため、瓦棒が腐食すると強風の際に屋根全体がめくれて吹き飛ぶ危険性があります。
縦ハゼ葺きとは、瓦棒葺きが進化した屋根のことで、木製の「瓦棒」を使用しません。
2枚の金属屋根材の端を折り曲げて引っかけ合わせて繋げる「縦ハゼ」と呼ばれる方法で取り付けをおこないます。
瓦棒葺きは木の「瓦棒」を使用しているため、水を吸収して腐食することがあります。
対して、縦ハゼ葺きは金属の屋根材だけを使用するため腐食することはありません。
縦ハゼ葺きは瓦棒葺きの一寸勾配よりさらに緩勾配な「0.5寸勾配(約2.8度)」の屋根から採用することができます。
カバー工法をおこなう際の「瓦棒葺き屋根」と「縦ハゼ葺き屋根」の費用相場を以下でご紹介します。
使用する屋根材はどちらもトタンではなくガルバリウム鋼板を想定しています。
瓦棒葺きの費用相場は1平方メートルあたり4500~5500円です。
また、断熱性を高くする工法で瓦棒葺きをおこなうのであれば、1平方メートルあたり6000~8000円が費用相場となります。
縦ハゼ葺きも費用相場は1平方メートルあたり4500~5500円です。
また、断熱性を高めるために通気層をつくって断熱材を入れる場合の縦ハゼ葺きですと、1平方メートルあたりの費用相場は6000~8000円になります。
瓦棒葺きと縦ハゼ葺きをおこなう際の注意点が3つあります。
相見積もりをする
自社施工が出来る会社に依頼する
訪問営業をする業者には依頼しない
上記3つについて以下で解説します。
複数の業者に見積もりをする「相見積もり」をおこなうことで、「悪徳業者」を見抜くことができます。
他の業者と比較して、価格や工事内容がかけ離れた業者は避けるようにしましょう。
自社施工できない会社は下請け業者に依頼するため、工事費と別に仲介手数料がかかります。
自社施工できる会社だと工事費だけしか必要ないため、費用を安く抑えることができます。
訪問営業をする業者は工事の技術が未熟な可能性があります。
工事の技術が未熟だとお客さんから仕事を依頼されることはないため、営業活動で仕事をとるわけです。
営業をおこなっているすべての業者が未熟とは言えませんが、わざわざ訪問営業をする業者を選ぶ必要はありません。
瓦棒葺きに比べて腐食に対する性能が向上しているため、長期的にメンテナンス費用を抑えることができるでしょう。
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