アーチ形状の構造形式は、古くから建築や土木の構造物に採用されてきました。
曲線状の構造は見た目に美しいだけでなく、強度面でも優れているのです。
この記事では、アーチ状の構造物の中でも身近である屋根について、以下の項目を解説しています。
アーチの屋根とは?
アーチの屋根にかかる費用相場と工期
それでは、みていきましょう。
アーチの屋根とは、アーチ状の曲線の形をした屋根です。
体育館や倉庫のような建物で使われていることが多い屋根です。
アーチ屋根のメリットは3つあります。
強度が高い
室内に大空間を作ることが可能
デザイン性が高い
1つ目のメリットは、アーチ形状の屋根は強度が高いことです。
たわみに対して逆方向にそった形をしているので、直線形状のものよりも垂直方向の荷重に対して丈夫な構造をしています。
2つ目のメリットは、室内に大空間を作れることです。
アーチ形状にすると強度が高くなるので、柱スパンを大きく取ることができます。
また、上にそった形をしているので、上方向にも大きな空間を作ることが可能です。
3つ目のメリットは、デザイン性が高いことです。
曲線の屋根は建物全体に対して、柔らかい雰囲気を与えてくれます。
屋根の形状を変えるだけで、建物のイメージを大きく変化させることが可能です。
アーチの屋根のデメリットは2つあります。
施工に手間がかかる
コストが割高になる
1つ目のデメリットは、施工に手間がかかることです。
屋根材だけでなく、下地材も曲線形状に対応したものとする必要があります。
また、曲線形状の部材は接合や施工精度の確認に手間がかかり、フラットな屋根材を施工する場合よりも工期が長くなります。
2つ目のデメリットは、コストが割高になることです。
曲線形状に対応して材料を加工するのは手間がかかるので、材料費は割高になります。
また、施工にも手間がかかり工事費も割高です。
「室内に開放的な大空間を作りたい」、「建物の外観にこだわりたい」という人にはアーチの屋根がおすすめです。
アーチの屋根は柱が少なくて済むため、空間を広く活用できます。
また、外観も美しくなるためデザイン性を重視する建物に役立つでしょう。
アーチの屋根をよく使っている体育館や倉庫だと、折板屋根が多く採用されています。
折板屋根とは0.6~1.2ミリメートルの薄い鋼板を、成型機によって規則正しい凸凹の形にしたものです。
新築の場合とリフォームの場合に分けて、アーチ屋根にかかる費用相場と工期を紹介します。
施工する地域や材料により価格は変わるので、詳細な費用は業者に見積もりしてもらうことをおすすめします。
以下の価格は100平方メートルあたりの相場で計算しています。
新築でアーチの屋根を作る場合の総額費用は、約90~150万円です。
内訳は、屋根材が約70~120万円、下地材が約20~30万円かかります。
交換リフォームにかかる総額費用は、約120~180万円です。
新築の総額費用に、既設屋根材の解体と処分費用が上乗せされます。
アーチの屋根を新築で作る場合にかかる工期は、約4~7日です。下地であるタイトフレームを梁に溶接し、成型機で成形した折板を葺いていきます。
屋根同士を重ねて、ハゼ締めやボルトでしっかりと固定します。
リフォームの場合にかかる工期は、約6~10日です。
新築の工期に、既設屋根材の解体と処分費用のための工期がかかります。
アーチの屋根は機能性とデザイン性がともに優れた構造です。
外観にこだわりたい方や室内に広い空間がほしいかたは、アーチの屋根を検討してみましょう。
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