「雪国の屋根ってどんな工夫がされているの?」
「積雪対策ができるような屋根にするにはどうすればいいの?」
こういった疑問を持つ方も多いでしょう。
雪国では毎年とてつもない量の雪が降り、屋根に積もります。
住む人たちは、知恵を絞って雪と付き合ってきました。
知恵によって進化してきた雪国の屋根には、雪との闘いの歴史が詰まっているのです。
雪国の屋根について知ることは、雪国で暮らしてきた先人たちの歴史を知ることと同じです。
この記事では、雪国の屋根の特徴について紹介します。
雪国にも地域差はあるので、住宅すべてに当てはまるわけではありません。
しかし、「なるほど!」と思うような仕組みがたくさんあるのでぜひご覧下さい。
雪国の屋根には瓦が使われていません。
なぜなら、瓦の屋根は雪が滑り落ちにくいからです。
代わりによく使われるのは、金属屋根です。
雪の重さは1立方メートルあたり150キログラム以上あるといわれています。
雪国の屋根は、放置しておけば高さ1メートル程度の雪が積もります。
30坪の戸建ての場合、屋根の面積はだいたい80平方メートルでしょう。
面積から計算すると、積雪量を1メートルとしたとき80立方メートル×150キログラム=12,000キログラムとなります。
12トンもの重さが家の上にのしかかるのです。
放置すれば家が倒壊してしまうので、雪国では屋根から雪をおろす作業が欠かせません。
そんな雪国の屋根ですが、雪が滑りにくい瓦を使うと雪下ろしの作業が大変になってしまいます。
雪おろしを円滑にすすめるために、雪国の屋根は滑りやすくて軽量な金属屋根を利用しているのです。
雪国の屋根には雪止めが取り付けられていません。
「雪がたくさん降るのに雪止めをつけなくていいの?」と疑問に思うかもしれませんが、屋根の雪は1メートルの高さになると重さが12トンにもなります
そう、雪国の屋根は積雪量が多すぎて雪止めが壊れてしまうのです。
雪下ろしの作業をする上でも、雪止めは作業の邪魔になってしまうため好ましくありません。
雪国の家では、地面に金属の網目状の雪止めを設置することがあります。
金属の網目状の雪止めは、地面に設置するため屋根から問題なく雪を落とすことができます。
一方で、金網は落とした雪が敷地外に広がらないようブロックしてくれるのです。
網目タイプの雪止めを使えば、雪の量が多すぎる地域でも雪止めを使うことができ、落下による事故を防ぐことができます。
雪国の屋根には、屋根に登るためのハシゴが外壁についていることが多いです。
雪国に住む人たちにとっては、冬の雪かきや雪下ろしが重要な問題です。
毎日のように屋根に登って、雪下ろしをする地域もあるでしょう。
雪下ろしをするには屋根に登らなければいけません。
しかし、屋根に登るとき、雪が積もった不安定な地面にハシゴを立てるのは危険です。
雪国の屋根は、とがっている屋根が多いです。
屋根の傾斜を急勾配にすることで、屋根から雪が自然と滑り落ちやすくなり、雪下ろしの手間をかけなくても良くなるためです。
しかし、最近ではデザイン性を重視して、勾配が少ない屋根や陸屋根の住宅も増えています。
陸屋根とは、勾配がない平らな屋根や屋上のことを指します。
雪国の屋根には、雨樋を取り付けません。
雨樋とは、雨が降った時に屋根から流れ落ちる雨水を受け止めて一箇所に集め、地面に流し出すものです。
雪国の屋根にはとてつもない重さの雪が積もり、自然落下や雪下ろしによってどんどんと地面に落ちていきます。
雨樋は雨を受け止めるものなので、重さのある雪を受け止めるほどの強度はありません。
このため、雨樋は雪の重みによって壊れてしまいます。
破損するとわかっているために、雪国の屋根には雨樋が設置されていないことが多いのです。
屋根を温める機能がついている屋根もあります。
温める機能がある屋根は、雪国でもまだ普及はしていません。
そもそも、傾斜がある屋根なのに雪はなぜ自然と落ちてこないのでしょうか。
理由は、屋根の頂上の雪が圧縮されて固まり、滑り落ちるのを支えてしまっているからです。
雪国では、毎年の積雪とうまく付き合っていかなくてはいけません。
中でも屋根に積もる雪は、雪対策で重要課題であるといっても過言ではありません。
雪国の屋根は、雪の重さで潰れたり、とけた雪で雨漏りが起こったりしやすいです。
そのため、他の地域に比べて独自の雪対策が進んでいます。
屋根工事をする場合は、「屋根の葺き替え事例や費用、メリットやデメリットをチェックしよう!」を読むと詳しくわかるようになります。
あなたが雪国で屋根の工事をするのであれば、地域の業者に相談するのが最適です。
なぜなら、地域の業者は雪と長年付き合ってきたため、独自のノウハウを知っているからです。
屋根の積雪対策を怠ってしまうと、雪の落下による事故を引き起こしたり、家が倒壊してしまったりと、危険がたくさんあります。
雪対策を万全にした屋根にして、冬を乗り越えましょう。
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