屋根のリフォーム中に雨が降るのは良くない?あなたが気を付けること

こういった疑問を持っている人は多いでしょう。
屋根リフォーム中の雨は絶対に避けたいです。
この記事で「屋根リフォームと雨の関係」について詳しく解説するので、屋根リフォームの参考にしてください。
最後まで読んでいただくと、雨で不安になることなくリフォームができます。
リフォーム中に屋根が雨にぬれても大丈夫?

・屋根材を新しくする「葺き替え」
・屋根材を塗装し直す「塗り替え」
葺き替え工事では、雨に降られると困る作業が一部だけあります。
塗り替え工事では、屋根がぬれている間は塗装が原則としてできません。
基本的に「屋根リフォームは雨対策が必須」と覚えておいてください。
下地材や躯体がぬれると「劣化・腐朽・カビ」の原因になる

躯体とは家の構造体のことで、一般的な木造住宅の場合は木材出作られています。
屋根の場合は「棟木」。「母屋」「垂木」などで構成されています。
「下地」は屋根材(瓦屋やコロニアル)を支えるために貼る野地板のことです。
古い瓦屋根は下地に土を敷いているものもあり、屋根が塗れていると重くてスムーズに撤去できません。
新築の場合は野地板や防水シートがなく雨から保護できない時期があります。
この時期に構造材が濡れても乾燥させれば問題ありません。
ルーフィング施工後は、多少の雨が降っても安心

1.傷み具合に応じて既存の屋根(下地、防水シート、屋根材)を撤去する
2.新しい下地を張る
3.新しい防水シート(ルーフィング)を張る
4.新しい屋根材を葺く
屋根は瓦などの屋根材で防水しているように見えますが、雨は屋根材の隙間からも侵入します。
侵入した雨水を防水するのが、ルーフィングと呼ばれる防水シートです。
実は、屋根防水の主役はこの「ルーフィング」で、既存屋根の撤去から新規ルーフィングの施工までは晴れている方が望ましいのです。
ルーフィングの施工が終われば、多少の雨が降っても大丈夫。
ですから、工期中の天候があやしいときは、ルーフィング工事まですみやかに終わらせます。
屋根の塗り替え期間中の雨はNG

もし雨が降ると、以下のことがおこります。
・塗料の劣化を早めて耐久性が落ちる
・ムラになったりきれいに仕上がらなかったりする
・塗膜がふくらんだり剥がれたりする
乾いてない屋根材の上から塗装するのも、塗料が乾いてないあいだに雨が降るのもNGです。
一般的な塗装業者であれば、雨が降りそうな日は工事を中止します。
屋根リフォームの雨対策

雨対策は「依頼主にできること」と「リフォーム業者にできること」の2種類あります。
業者がやることであっても、実際にやってもらえるのかを確認しておくとよいでしょう。
以下では「依頼主にできること」と「リフォーム業者にできること」をそれぞれ順番に説明します。
依頼側にできること

とくに台風やゲリラ豪雨など、横殴りの雨が降る時期は避けたいところです。
国土交通省のホームページに、各都道府県の月々の降水量が載っています。
県庁所在地のみですが、降水量が少ない時期の目安にとして確認しておくとよいでしょう。
ただ、降水量を意識している依頼者は多く、雨が少ない時期ほど屋根リフォーム業者は忙しくなります。
では、屋根のリフォームのおすすめの季節はいつなのでしょうか?
屋根リフォームのおすすめの季節は、春と秋です。
理由は、1日を通して気温差が小さく、台風がないので天候が落ち着いており、作業がしやすいことです。
デメリットとしては、春は引っ越しシーズンなので、人の出入りが多く、作業に向かないこと、秋の場合は屋根や外壁のリフォームの依頼が多いことが挙げられます。
夏は気候の影響を受けやすいので、工事が少ない時期とされています。
しかし、依頼が少ない時期でもあるので、時間をかけて工事をしてもらえるというメリットがあります。
冬は寒く、日照時間が短いことがデメリットですが、家の窓を開けずに生活できるので、工事しやすい季節といえるでしょう。
リフォームすると決めたら、早めに業者選びをスタートし、工事しやすい季節を選ぶようにしましょう。
リフォーム業者に確認すること

降水量が少ない時期を選んでも、雨が降ることはあります。
もし雨天となったら、対応はリフォーム業者の判断にゆだねることになります。
ですから、しっかりと雨対策してくれるリフォーム業者を選ぶことが肝心です。
以下のことをちゃんとやってくれるのか、契約前に確認しましょう。
・降水確率が高い場合はどのような対応をするのか
・工事中に急に雨が降ってきたらどのように対応するのか
・想定以上に雨の日が続いたらどうするのか
翌日の降水確率が高いとわかれば、一般的な業者は屋根を保護(雨養生)して工事を中止します。
もし工事中に雨が降ってきたら、ブルーシートなどですみやかに養生します。
葺き替え工事の場合は、ルーフィングの施工が終わっていたら、多少の雨でも養生せず作業することが可能です。
業者は工期に余裕をみているので、1日ぐらいの中止であれば工事は予定どおり完了するケースがほとんどです。
想定外に雨が続くようなら、業者は依頼主と相談のうえ工期を延長します。
雨が理由で工期が数日延びたとしても、追加費用は基本的に発生しません。
ですが、例外もあるので工期延長に関する内容を確認してから契約することが大切です。屋根のリフォームが始まったら雨対策は業者に任せてOK

常識的な屋根リフォーム業者なら、翌日や工事中の天気の確認をおこたりません。
雨が降りそうなら、対策もキッチリやります。
ですから業者選びで間違えなければ、工事中の雨対策は業者に任せても問題ありません。
その理由を、もう少し詳しく解説します。
一般的なリフォーム業者は無理して雨の日に屋根工事をしない

常識的な業者であれば「雨でぬれると困る状態で、雨養生をしない」こともありません。
職人や現場管理者が、天気や雨対策をないがしろにしない理由について、それぞれの思惑から説明します。
職人の思惑
職人が個人事業主の場合、報酬は「作業日数×日給(手間賃)」で計算します。
雨がふると手待ち(作業できなくなる状態)になるので、天気予報に敏感です。
職人は体が資本です。 ケガしたり病気したりすると、収入が途絶えます。
ですから、ぬれた屋根や金属足場の上で施工したいと思いません。
無理して作業しようとすれば危険なだけでなく、スムーズに作業できません。
足元がおぼつかないだけでなく、ぬれたものを運ぶのはとても困難になります。
職人が社員なら、会社が雨での工事を止めさせるためそもそも無理して工事をする必要がありません。
雨がふると手待ち(作業できなくなる状態)になるので、天気予報に敏感です。
職人は体が資本です。 ケガしたり病気したりすると、収入が途絶えます。
ですから、ぬれた屋根や金属足場の上で施工したいと思いません。
無理して作業しようとすれば危険なだけでなく、スムーズに作業できません。
足元がおぼつかないだけでなく、ぬれたものを運ぶのはとても困難になります。
職人が社員なら、会社が雨での工事を止めさせるためそもそも無理して工事をする必要がありません。
現場管理者の思惑
現場管理者は、工程管理の都合によりかならず翌日の天気予報を確認しています。
もし雨で下地や躯体がぬれると、依頼主からクレームが入ります。
信頼を失えば「粗探し」をされるので、そうならないように細心の注意を払います。
ですから、雨が降りそうなことがわかれば職人に養生の指示を出し、依頼主に作業延期の連絡を入れるのです。
もし雨で下地や躯体がぬれると、依頼主からクレームが入ります。
信頼を失えば「粗探し」をされるので、そうならないように細心の注意を払います。
ですから、雨が降りそうなことがわかれば職人に養生の指示を出し、依頼主に作業延期の連絡を入れるのです。
誠実なリフォーム業者を選ぶことが大切

上述のとおり、常識ある業者に頼めば雨対策で心配する必要がなくなります。
しかし、常識がない業者もいます。
要注意の業者の特徴と良い業者の見つけ方を解説するので、参考にしてください。
要注意の業者
あなたをだまそうとする悪質業者は論外ですが、そうでない業者の中にもトラブルを起こしやすいところがあります。
そういう業者にありがちなのが「コミュニケーション不足」です。
契約にいたるまでの工事説明でコミュニケーションに不安を感じる業者は、避けたいところです。
以下の業者は、とくに注意しましょう。
・雨がふったら中止になることを事前に説明してくれない
・雨が続く場合は工期延期がありえることを説明してくれない
工事の説明や大事なことを伝えてくれないと、依頼主としては不安になります。
工事全体のことをもらさず説明してくれる業者を選ぶことで、トラブルに遭うリスクを減らせます。
そういう業者にありがちなのが「コミュニケーション不足」です。
契約にいたるまでの工事説明でコミュニケーションに不安を感じる業者は、避けたいところです。
以下の業者は、とくに注意しましょう。
・雨がふったら中止になることを事前に説明してくれない
・雨が続く場合は工期延期がありえることを説明してくれない
工事の説明や大事なことを伝えてくれないと、依頼主としては不安になります。
工事全体のことをもらさず説明してくれる業者を選ぶことで、トラブルに遭うリスクを減らせます。
誠実なリフォーム業者の条件
では、屋根のリフォーム中の急な雨にも適切に対応してくれる誠実な業者には、どのような条件があるのでしょうか?
雨が降ったときも安心して任せられる業者の特徴は、以下4つです。
1.対応方法を事前に教えてくれる
2.アフターフォローがしっかりしている
3.屋根工事の実績がたくさんある
4.価格が適正
1.対応方法を事前に教えてくれる
ひとつは、雨が降ったときには工事を延期、もしくは中止する旨を最初に説明してくれる業者です。
予期しないことが起こったとき、業者がどのような対応をするのか知らずにいるのは不安ではないでしょうか。
事前にどのような対策がとられるか知っておくと、安心感を持って施工を任せられます。
教えてくれないという場合は、依頼者側から確認するのも問題ありません。
2.アフターフォローがしっかりしている
アフターフォローや保証などがしっかりしている業者を選ぶのも大事です。
適切な方法でリフォームされていても、雨が降った影響を心配する人もいるでしょう。
後々雨漏りが起こったり、施工不良が起こったりするとも限りません。
アフターフォローや自社保証の内容なども加味して選ぶと安心です。
3.屋根工事の実績がたくさんある
屋根工事の実績がたくさんある業者は、どのような天候の場合でも適切に対応してくれます。
実績の多さは、信頼の証といえます。 リフォーム業者として適切に安全に施工してくれるから、この業者に依頼する人が多いのです。
施工の実績に関しては、業者のホームページを参考にするといいでしょう。
4.価格が適正
施工価格が適正かも、業者を見極めるうえで重要です。
見積もりに書かれた費用の相場をネットで調べたり、次の項で紹介する「相見積もり」をしたりすると適正価格がわかりやすくなります。
雨が降ったときも安心して任せられる業者の特徴は、以下4つです。
1.対応方法を事前に教えてくれる
2.アフターフォローがしっかりしている
3.屋根工事の実績がたくさんある
4.価格が適正
1.対応方法を事前に教えてくれる
ひとつは、雨が降ったときには工事を延期、もしくは中止する旨を最初に説明してくれる業者です。
予期しないことが起こったとき、業者がどのような対応をするのか知らずにいるのは不安ではないでしょうか。
事前にどのような対策がとられるか知っておくと、安心感を持って施工を任せられます。
教えてくれないという場合は、依頼者側から確認するのも問題ありません。
2.アフターフォローがしっかりしている
アフターフォローや保証などがしっかりしている業者を選ぶのも大事です。
適切な方法でリフォームされていても、雨が降った影響を心配する人もいるでしょう。
後々雨漏りが起こったり、施工不良が起こったりするとも限りません。
アフターフォローや自社保証の内容なども加味して選ぶと安心です。
3.屋根工事の実績がたくさんある
屋根工事の実績がたくさんある業者は、どのような天候の場合でも適切に対応してくれます。
実績の多さは、信頼の証といえます。 リフォーム業者として適切に安全に施工してくれるから、この業者に依頼する人が多いのです。
施工の実績に関しては、業者のホームページを参考にするといいでしょう。
4.価格が適正
施工価格が適正かも、業者を見極めるうえで重要です。
見積もりに書かれた費用の相場をネットで調べたり、次の項で紹介する「相見積もり」をしたりすると適正価格がわかりやすくなります。
良い業者を見つける方法
リフォーム工事業者の良し悪しは、判断が難しいです。
工事内容や見積額が適正なのか、素人では見当もつきません。
ですから、リフォーム工事は「相見積もり」が基本です。
1~2社では適正かどうか判断しづらいので、できれば3社以上に見積もりしてもらいましょう。
その際、どの業者にも同じ要望を伝えることが大切です。
そのうえで工事内容と見積額を比較します。
わからないことは各業者に質問し、受け答えも比較しましょう。
比較検討することで、どの業者が一番信頼できるか見えてきます。
工事内容や見積額が適正なのか、素人では見当もつきません。
ですから、リフォーム工事は「相見積もり」が基本です。
1~2社では適正かどうか判断しづらいので、できれば3社以上に見積もりしてもらいましょう。
その際、どの業者にも同じ要望を伝えることが大切です。
そのうえで工事内容と見積額を比較します。
わからないことは各業者に質問し、受け答えも比較しましょう。
比較検討することで、どの業者が一番信頼できるか見えてきます。
一般的な塗装業者の雨の日の対応例

現地調査も工事着工も延期する場合がある
屋根のリフォーム工事中に雨が降ってきた場合、適切な対応方法としていえるのが延期です。
最初に立てた予定通り行ってもらうのがベストです。
しかし、雨が降っている、降る予定になっているケースでは、延期はやむ終えないでしょう。
ここで、無理やり工事する業者は信頼できません。 雨が降りそうなときの対応方法を、契約時に確認しておくようにしましょう。
最初に立てた予定通り行ってもらうのがベストです。
しかし、雨が降っている、降る予定になっているケースでは、延期はやむ終えないでしょう。
ここで、無理やり工事する業者は信頼できません。 雨が降りそうなときの対応方法を、契約時に確認しておくようにしましょう。
無理に工事しない
雨の日に塗装すると塗料が流れてしまうため、雨の日の塗装は控えるのが一般的です。
塗装する日に雨が降ったり、気温が低かったりすると、のちのち塗膜が剥がれる原因になります。
よって、雨の日は無理に工事しないのが正しいやり方です。
塗装する日に雨が降ったり、気温が低かったりすると、のちのち塗膜が剥がれる原因になります。
よって、雨の日は無理に工事しないのが正しいやり方です。
仕上げ塗装中なら塗り直し
万が一、仕上げ塗装をしている間に雨が降ってきてしまうと、塗装のし直しとなるケースがあります。
ただし、業者は天候についてとても慎重です。
施工前には、必ず天気予報をチェックするので、天気の移り変わりはだいたい把握しているでしょう。
信頼できる業者に依頼した場合は、あまり心配する必要はありません。
ただし、業者は天候についてとても慎重です。
施工前には、必ず天気予報をチェックするので、天気の移り変わりはだいたい把握しているでしょう。
信頼できる業者に依頼した場合は、あまり心配する必要はありません。
まとめ:屋根リフォーム中の雨で気を付けるべきは時期を選ぶこと

工事中は、ルーフィング(防水シート)が施工されるまで躯体や下地がぬれないように養生してもらうことが大切です。
雨による養生や工事中止の判断は、リフォーム業者に任せるしかありません。
いいかげんな業者を選ばないように、相見積もりなどを経て信頼できる業者と契約しましょう。
リフォーム時期を選び信頼できる業者に任せれば、屋根リフォーム工事の不安が解消されます。
少しでもリスクを減らせる選択をして、あなたの屋根リフォームを成功させてください。
屋根のメンテナンスをする時期を知りたい人には「屋根のメンテナンス時期の見分け方と必要な費用相場を専門家が解説」の記事もおすすめです。