「透湿(とうしつ)ルーフィングってそもそも何?」
「非透湿ルーフィングとの違いを知りたい」
リフォームについて調べていると、見慣れない単語が次々と現れますよね。
透湿ルーフィングという言葉も一般的には馴染みのない専門用語の一つでしょう。
この記事では透湿ルーフィングを調べている方に以下の情報を解説します。
透湿ルーフィングとは?
透湿ルーフィングの種類
透湿ルーフィングの費用
透湿ルーフィングのメリット
透湿ルーフィングのデメリット
透湿ルーフィングへの理解を深め、満足できるリフォームを実現しましょう。
透湿ルーフィングはルーフィングシートの一種です。
ただルーフィングシートも一般的な単語とは言えません。
まずは説明のため、ルーフィングシートとは何かについて説明します。
ルーフィングシートは、家へ降り注ぐ雨水を防ぐシートです。
しかし普通は「雨水は屋根で防ぐものでは?」と思うでしょう。
たしかに基本的には屋根で防ぐのですが、実は屋根だけでは雨水のすべてを防ぎきれないのです。
例えば、屋根には見た目だと気付かない小さな隙間があります。
また、築年数が長くなってくると屋根材が剥がれることもあります。
屋根材では防ぎきれなかった雨水を防ぐのがルーフィングシートの役割です。
つまり、雨漏りになる原因は屋根材だけでなくルーフィングシートにもあるのです。
あまり注目されない建材ではありますが、私たちが安心して暮らすためには絶対に欠かせない存在だと言えます。
透湿ルーフィングとは、その名の通り湿気を通すルーフィングシートです。
屋根裏は湿気が溜まりやすい場所であるため、結露が起きにくくなるといったメリットがあります。
ルーフィングシートは大きく透湿ルーフィングと非透湿ルーフィングの2種類に分かれます。
2つの違いは湿気を通す能力があるかないかです。
性能としては湿気を通しながら防水する「透湿ルーフィング」の方が優れていると言えます。
しかし、非透湿ルーフィングの方が住宅では普及しています。
理由はコストが安いからです。
日本における非透湿ルーフィングのシェアはおよそ95%と言われています。
対して、透湿ルーフィングのシェアは5%しか無いと考えられます。
透湿ルーフィングの評価も徐々に進んでいます。
実際、海外では透湿ルーフィングのシェアの方が高くなっていることもあります。
今後は日本でも透湿ルーフィングを採用する住宅が増えていくでしょう。
透湿ルーフィングには大きく以下3つの種類があります。
通常の透湿ルーフィング
粘着型の透湿ルーフィング
遮熱型の透湿ルーフィング
それぞれの特性を知り、どの透湿ルーフィングを採用するべきか考えてみましょう。
できるだけ費用を抑えたいなら通常の透湿ルーフィングがおすすめです。
ただ、抑えられるといっても非透湿ルーフィングよりは価格が高いでしょう。
屋根材を打ち付ける野地板という部分に直接貼り付けるタイプです。
野地板が劣化していると、ルーフィングシートを釘やビスで打ち付けても剥がれる可能性があります。
一方で粘着型の透湿ルーフィングであれば釘やビスを使わなくて済みます。
そのため、野地板の痛みが激しい住宅には粘着型の透湿ルーフィングがおすすめです。
また、野地板を破損させる心配がないというメリットもあります。
透湿機能だけでなく遮熱機能も備えたルーフィングシートです。
性能が高まる分、費用はかさんでしまいます。
より高性能なルーフィングシートを選びたい方は検討してみると良いでしょう。
透湿ルーフィングは非透湿ルーフィングに比べて費用が高額です。
具体的には1平方メートルあたり500円以上(1棟あたり5万円)からとなります。
これに対し、非透湿ルーフィングは1平方メートルあたり200円(1棟あたり2万円)からです。
高級なものでも1平方メートルあたり400円(1棟あたり)からとなります。
透湿ルーフィングであれば、屋根裏に溜まりがちな湿気を外に逃せます。
実は屋根裏は湿気の溜まりやすい場所と言われています。
温かい空気は上に上がるため、夏の暑い空気や暖房で温められた空気が屋根裏にこもってしまうのです。
屋根裏には野地板と呼ばれる屋根の下地があります。
木材は湿気に弱いため、屋根裏に湿気が溜まると野地板が腐ってしまいかねません。
非透湿ルーフィングでは屋根裏の湿気はなかなか逃がせません。
そのため屋根材を打ち付けている野地板が湿気により腐ってしまうリスクがあります。
野地板が腐ると釘やビスが外れ、屋根材が剥がれてしまうことにつながりかねません。
透湿ルーフィングであれば野地板が腐りにくくなるため、結果的に屋根の寿命が延びます。
透湿ルーフィングは一般的なルーフィングシートと同等以上の性能を持っています。
湿気を通すからといって防水性が落ちているわけではありません。
透湿ルーフィングには以下のデメリットがあります。
費用が高くなる
施工業者の技術が必要
メリットだけでなくデメリットについても確認しておきましょう。
透湿ルーフィングは性能も高いですが、その分費用も高くなります。
ただし、高額なのは初期費用の話です。
数十年単位で考えれば、屋根の劣化を防げるためトータルの費用は安くなります。
透湿ルーフィングはあまり普及しておらず、扱う業者は少ないです。
しかし透湿ルーフィングの性能を十分発揮させるためには技術が必要です。
透湿ルーフィングに詳しい業者を見つけ、万全な工事を実施してもらうのはなかなか難しいと言えるでしょう。
透湿ルーフィングは施工コストの高さから、シェア率が低い建材です。
しかし、屋根の寿命が延びる、耐久性が高くなるというメリットは見逃せません。
あなたが工事で希望しなければ、屋根の防水シートは「非透湿ルーフィング」になってしまいます。
せっかく屋根のリフォームをするなら透湿ルーフィングの導入も検討してみてはいかがでしょうか。
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