街の屋根やさん鹿児島店です。
鹿児島から、屋根に関するちょっとした豆知識やお役立ち情報をお伝えしていきます（＾＾）

本日、9月1日は防災の日です。
それに合わせて、今日は防災瓦についてお話ししたいと思います。

防災瓦って聞いたことがあるでしょうか？
瓦屋根は地震の時怖いから。

そういって、新築の時やリフォームの際に避けた経験がある方もいらっしゃるかもしれません。

重量がある分、どうしても耐震性という点ではデメリットになりがちな瓦屋根ですが、葺き替えができる点や見た目であったり、瓦屋根のメリットが捨てきれない方もいらっしゃると思います。

そんな方にお勧めなのが、この防災瓦です。
少しでも地震の時の不安を払拭するために誕生した防災瓦が一体どんなものなのかお話いたします。

大きく違うのは何？

屋根材が軽量化

通常の瓦屋根よりも重量が1～2割ほど軽量です。
1割・・・と聞くと少ない気もしますが、瓦自体が重量があるため、その重さは家1軒分で考えると、400~900kg変わります！（商品により異なるため幅がありますが・・・）
たかが1割、されど1割。なかなか大きな変化だと言えます。

その分、屋根の重さが軽くなるため、地震の際の揺れの影響が抑えられ、屋根材が重いことが理由で起こりがちな家屋倒壊の可能性がぐんと下がります。

ちょっと話はズレるのですが、建物の重心が上にあることは耐震性に影響するという話から・・・
実は、ちょっとした家具の配置を工夫するだけでもお住まいを揺れを緩和させる方法があります。
家具や本棚の配置で、できるだけ重いものを2階に置かずに1階に配置するだけでも地震などの災害時の揺れが軽減すると言われています。
ご不便のない範囲で、配置を見直してみると良いかもしれません（＾＾）

固定方法が大きく変わりました

通常の瓦の場合、瓦は桟木に引っかける設置方法、もしくは粘土の上に乗せて固定している状態であり、安定して設置されてはいますが1枚1枚固定されているわけではありません。

そのため、強風で外れたりズレたりすることが多いことがデメリットでした。

一方、防災瓦は1枚1枚固定することでズレにくい構造になっています。
瓦の1枚1枚がかみ合うロック構造で、更に1枚1枚ビスで固定しているため、強固な固定力が特徴です。
ズレにくく落ちにくい構造であれば、台風や地震の時の不安が大きく軽減されますね（＾＾）

建築基準法の改正

また令和4年1月1日から、建築基準法の改正があり、瓦屋根の緊結方法が強化されております。
そのため、防災瓦に限らず、現在の瓦屋根の固定については、強風対策をするようになったため、瓦屋根自体がこれまでよりもズレにくい施工方法をとられるようになりました。

これまでは、棟やケラバについては、銅線、鉄線又はくぎ等での固定で、平部については特に規定はありませんでした。
それが、今後は、棟やケラバのみでなく、すべての瓦部分に対して釘やねじなどでの固定を行うよう変更されました。
固定方法が変わることで、風や地震に対する強度が高まり、屋根材としてより安心してお使いいただけます。
元々瓦屋根は重量があることで飛ばされにくいことがメリットです。
そこにズレにくさも加わるのは心強いですね！

既存の瓦屋根については現状維持で問題ないのですが、増改築のタイミングで新しい基準の工事が必要となります。
増築をしたり、改築によって、今まで屋根がなかった部分に屋根ができる場合は新しい基準での屋根を作ることが必要となりました。
今ある屋根部分については変更する必要はないのですが、新しい基準に合わせて既存部についても見直すことも視野に入れてみてはいかがでしょうか？

見た目が好きで瓦屋根にしたけれど、飛ばされにくい屋根材に変更しようかな・・・と迷っていた方も、施工時よりも安全性の高い基準になっておりますので、改めて選択肢としてご検討しやすくなったのではないかと思います。

屋根材は家の頂点部にあり目に入りやすいこともあり、お住まいの印象に大きく影響します。
やはり見た目がお好みのものを選びたいものです。

まとめ

瓦屋根と聞くと、大震災で倒壊した家の映像を見た際、そのほとんどの家に瓦屋根が使われていたじゃない！
と、残念ながら耐震性については良くないイメージがついてしまった屋根材かもしれません・・・。
ですが、地震以外では色々なメリットもある瓦ですので、少しでも耐震性を強く！そういう思いから作られたのが耐震瓦です。
その屋根材の軽量化や施工方法の変化により、耐震性をぐっと高め、ズレにくさもアップしています。

みなさまが長い間住むことになるであろう家です。
少しでもいろいろな災害から守られる家にしたいものです。

もちろん、防災対策は屋根だけではなくいろいろな箇所で必要かとは思います。
防災の日をきっかけに、色々とお住まいの防災について考えてみるきっかけとなればよいなと思います。

そして、お住まいの不安については、お気軽に街の屋根やさん鹿児島店にお気軽にご相談ください。
私たちがみなさまの不安を払拭できるようお力になれるよう願っております（＾＾）


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