コロニアルグラッサとガルバリウム屋根の特徴を比較!おすすめの人は?
「コロニアルグラッサとガルバリウムってどんな特徴があるの?」
「コロニアルグラッサとガルバリウムを比較すると、どっちがいいのかな?」
屋根材を検討する際に、このように悩む人も多いでしょう。
それぞれの屋根材が持つメリットデメリットを把握しておくことで、適切な選択ができるようになります。
この記事では、屋根材について以下を紹介します。
- コロニアルグラッサとガルバリウムの比較結果
- コロニアルグラッサのメリットとデメリット
- ガルバリウムのメリットとデメリット
- それぞれの屋根材がおすすめの人
記事を読むことで、それぞれの屋根材に関する知識が深まり、どちらを選べばよいか判断できるようになるでしょう。
「コロニアルグラッサ」と「ガルバリウム」の比較結果
性能 | コロニアルグラッサ | ガルバリウム |
デザイン | カラーバリエーションが豊富 | 複雑な形状が可能 |
耐用年数 | 30年程度 | 40年程度 |
価格 (1平方メートル単価) | 4,000〜6,000円 | 6,000〜10,000円 |
コロニアルグラッサはカラーバリエーションが豊富ですが、平らな形状しかできません。
ガルバリウムのカラーバリエーションは少ないですが、立体的な形状が実現可能です。
耐久性はいずれも優れていますが、ガルバリウムの方がやや長いです。
価格はコロニアルグラッサの方が安価となるでしょう。
それぞれの屋根材に特徴があるので、予算や希望のデザインから選定してみましょう。
他素材と比較したコロニアルグラッサ屋根の特徴
コロニアルグラッサは、ケイミュー株式会社が製造している屋根材の名称です。
コロニアルは、スレート屋根の中でもっとも多く使用されている人気の屋根材です。
そのコロニアル屋根の表面にグラッサコートという、色褪せに強い加工が施された製品がコロニアルグラッサです。
コロニアルグラッサのメリット
コロニアルグラッサのメリットは4点あります。
1.カラーバリエーションが豊富
2.耐用年数が従来品よりも長い
3.価格が安い
4.機能性が高い
カラーバリエーション・デザインが豊富
コロニアルグラッサには10色以上のバリエーションがあるため好きな色を選びやすくなっています。
デザインも、木目調やレンガ調、メタル調など豊富です。
ほかの屋根材よりも、建物のイメージにあった色やデザインを見つけることができるでしょう。
色褪せにくい
理由は、コロニアルのトップコートに「グラッサコート」という特別な塗装を施しているからです。
耐用年数が約30年と長いので、色褪せにくいとメンテナンスの回数も減らせます。
価格が安い
冒頭で紹介した表を参考にすると、ガルバリウムは6,000〜10,000円/平方メートルですが、コロニアルグラッサの場合は4,000〜6,000円/平方メートルです。
また、瓦屋根だと5,500〜12,000円/平方メートルかかります。
ほかの屋根材よりも安価なのは、施工できる業者や職人が多いことが理由です。
何かあっても相談しやすく、台風や地震などでトラブルに見舞われても安心です。
機能性が高い
「ハイパー・ドライ製法」という特別な作り方をしているので、雨や湿気などの影響を受けづらいとされています。
このおかげで、耐荷重性や耐衝撃性も高く、地震やそのほかの自然災害が起きても安心です。
コロニアルグラッサのデメリット
一方で、コロニアルグラッサにはデメリットもあります。
1.苔やカビが生えやすい2.割れやすい
それぞれについてい以下で詳しく説明します。
苔やカビが生えやすい
屋根材周辺の板金部材が劣化することでメンテナンスが必要になり、日の当たらない北側には苔やカビが発生しやすいです。
北側のカビを避けるためには防カビ塗料の利用も検討しましょう。
割れやすい
防水テープで補修できますが、該当箇所が多い場合は、葺き替えたほうがいいでしょう。
コロニアルグラッサの場合、耐用年数が30年と言われています。
しかし、定期点検を行い、気になる部分を見つけたら早急に処置するのがおすすめです。
症状がひどくなると、雨漏りや体躯の腐食につながり、建物全体へ影響する恐れがあります。
コロニアルグラッサがおすすめの人
他素材と比較したガルバリウム屋根の特徴
ガルバリウムは鉄をアルミと亜鉛でコーティングした素材で、耐久性に優れています。
また、スタイリッシュでモダンなデザインが人気を集めている屋根材です。
ガルバリウム屋根のメリット
ガルバリウムのメリットには、以下4つがあります。
1.耐震性に優れている
2.耐用年数が長い
3.錆びにくい
4.デザインがシンプル
耐震性に優れている
ガルバリウムは薄い金属で軽量なので屋根への負担が小さく耐震性に優れています。
軽いと揺れが起こっても柱の負担にならず、倒れる危険性が少ないです。
また、施工が簡単なので、リフォームするときの屋根材として扱いやすいことも人気の秘密です。
耐用年数が長い
錆びにくい
メッキには亜鉛が含まれており、亜鉛は腐食に強いことから、ガルバリウムは錆びにくいとされています。
また「防食作用」を持つ亜鉛と、「保護作用」があるアルミが作用し、かさぶたのような働きを見せる「自己修復作用」が備わっています。
ただし、そんなガルバリウムも絶対錆びないというわけではありません。
勾配が不足し、枯葉や雨、雪が溜まりやすい場合は要注意です。できる限り定期チェックやメンテナンスを行うようにしましょう。
デザインがシンプル
外壁材と同じく、シンプルな見た目で、どんな雰囲気の家にも合わせることができます。
また、定番以外にも、瓦調葺きという瓦に似た形をしたアイテムもあります。
コロニアル屋根に比べると種類は少ないですが、家の雰囲気にあわせて選ぶことができます。
ガルバリウム屋根のデメリット
ガルバリウム屋根にもデメリットがあります。
2.メンテナンス費用が高い
防音性が低い
断熱材が付いたタイプのガルバリウムを使ったり、カバー工法で施工したりすると遮音性が高まります。
費用が高い
初期費用は、冒頭の表を参考にすると、コロニアルグラッサであれば4,000〜6,000円/平方メートル、ガルバリウムなら6,000〜10,000円/平方メートルかかります。
メンテナンス費用は、ガルバリウムの場合、
・塗装が25〜120万円
・カバー工法なら80〜240万円
・葺き替えの場合100-260万円
です。
対してコロニアルグラッサは、補修を10年ごと、塗り直しは30年に1度でいいとしています。
従来のコロニアル屋根の各メンテナンス費用を参考にすると、
・塗装は20〜80万円
・カバー工法は90〜150万円
・葺き替えなら120-200万円
かかるとされています。
上記の金額を見比べてもらえれば、ガルバリウムはコロニアルよりも費用が高くつくのがわかっていただけるかと思います。
ガルバリウム屋根がおすすめの人
コロニアルグラッサとガルバリウムは特徴や価格を比較して選ぼう
コロニアルグラッサとガルバリウムはどちらも人気がある、優れた屋根材です。
価格重視ならコロニアルグラッサを、耐久性重視ならガルバリウムを利用すると良いでしょう。
屋根材の特徴と自分の希望を照らし合わせれば、後悔のない屋根材選定ができるでしょう。
また、「スレート屋根のメンテナンスやリフォーム価格を細かく解説!安くするコツも紹介」の記事ではスレート屋根の工事費用を解説しているので一緒に読んでみてください。