鹿児島の屋根やさんコラム│庇って意識したことありますか?
街の屋根やさん鹿児島店です。
鹿児島から、屋根に関するちょっとした豆知識やお役立ち情報をお伝えしていきます(^^)
家には、屋根に似たもので「庇(ひさし)」という部分があります。
屋根は気にしていても、庇についてはあまり考える機会がないかもしれません。
そんな庇ですが、意外と重要な役割を担っています。
今回は、庇の役割について注目してみましょう。
庇とは、別名「霧除け」とも呼ばれる部分です。
玄関や窓の上に壁から飛び出すように付けられた、小さな屋根のようなものの部分のことを言います。
このように、開口部の部分に庇があることで様々なメリットがあります。
庇は太陽光を遮り、日影を作ってくれます。
そのおかげで夏場はお部屋に直射日光の差し込む量が減りますので、室内の温度上昇を抑え、涼しく過ごすことができます。
また、お部屋に直射日光の差し込む量が減りますので、室内の畳や床、カーテン、家具の日焼けによる色褪せも抑制してくれます。
そう聞くと、「あれ?冬には庇があると部屋に入る日光の量が減っちゃうの?」という疑問が芽生えますよね?
ですが、庇のせいで冬は寒くなるということはありません。
なぜかというと、その秘密は太陽の日射角度にあります。
夏の南中時の日射角度は78度、太陽光はほぼ真上からやってきます。
一方、冬は31度です。
冬の日射角度は、夏と大きく違って、ほぼ横から太陽光が差し込むので庇に遮られることはほとんどないのです。
結果的に、夏は涼しく、冬はその分寒くなるということにはなりません(^^)
庇の大きさにもよりますが、風が強くなく、小雨程度であれば、窓を開けることができます。
雨でも室内の空気の入れ替えはしたいものです。
お料理などで室内に匂いがこもってしまった時やお部屋を掃除する時は窓を開けたくなりますよね。
雨が降っている時に窓を開けられるというのは庇があるお家の特権です。
ひとつ前のメリットの通り、庇は雨を遮ります。
ということは・・・結果的に窓や玄関に雨水が直接当たる箇所も少なくなります。
そのおかげで、窓や玄関だけでなく、その周辺の外壁も汚れづらくなるというメリットがあります。
また、庇があることによって、窓枠を伝う雨垂れも少なくなりますので、その跡も付きにくくなります。
このように、メリットの多い庇ですが、では、デメリットがないかというと、残念ながら、デメリットもあります。
庇は屋根よりも勾配が少ないことの方がほとんどです。
サイズが屋根のように大きくはないので、問題となることは少ないのですが、排水性があまり良いとは言えません。
そのため、庇の上側、横、下側、外壁の取り合い部分のシーリング、庇の表面の下の防水紙、それらが傷み始めるとそこから雨水が浸入しやすくなります。
また、庇と外壁の取り合い部分(取り付けられている境目の部分)はクラックと呼ばれるヒビや割れが入りやすい部分でもあり、そこからも雨水が浸入する危険性があります。
一般的なメンテナンスは塗装です。
表面の部分だけでなく、横板となる鼻隠しや、庇を支えている腕木、軒天などが木部であればこちらの塗装も必須です。
木材が直接風雨に当たれば色褪せや腐食等がみるみるうちに進んでいってしまいます。
そうしたことを防ぐためにも木材を保護するため塗装が必要になるのです。
錆や穴あきなど明らかに板金が耐用年数を迎えているような場合であっても、土台となる部分の劣化が浅い場合は、新たな板金でカバーすることによって庇をよみがえらせることが可能です。
傷みが激しく、左右の高さが違って傾いてしまっている場合にはこれまでの庇を解体し、新しいものへと交換します。
この場合、周辺の外壁なども剥がさなければならないこともあるので、費用も高くなってしまうことがほとんどです。
できれば、この状態まで傷んでしまう前にメンテナンスして少しでも長持ちさせたいものです。
庇は、普段あまり気にすることのない部分ではありますが、メリットが多く、付けることがおすすめなものではありますが、そのためにはメンテナンスが重要だということが分かりました。
しっかりとしたメンテナンスをすることでデメリットを打ち消すことができます。
定期的な点検をして置くことで、劣化を早期発見しておくことで雨漏りの心配もありません。
普段意識することがない分、定期的な点検が大事になってくる箇所のひとつでもあります。
お住まいの点検時期やメンテナンス方法自体、あまり生活していて意識することがないかもしれません。
そして、意識したとしても「どうしたらいいんだろう?」「どのタイミングで必要なんだろう?」と思われることも多いと思います。
そんな時こそ、屋根の専門家である、私たち街の屋根やさん鹿児島店へご相談ください。
不安や疑問の解消のお手伝いをさせていただきます。
まずは、無料点検をして、お住まいの今の状態を知り、今後どのようにしていくのが良いのか、一緒に考えていきましょう。
庇についてもっと詳しく!という方はこちらもどうぞお読みください。
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