鹿児島の屋根やさんコラム│桜島の火山灰との付き合い方
街の屋根やさん鹿児島店です。
鹿児島から、屋根に関するちょっとした豆知識やお役立ち情報をお伝えしていきます（＾＾）
鹿児島に住んでいると、身近な存在の火山灰。
仲良くしたいわけではありませんが、上手く付き合うしかありませんよね。
火山灰は、水を含むとドロッとして、排水溝や下水を詰まらせる原因となるのでむやみに流すことはできません。
そのため、基本的には「除去」することが必須です。
灰は色んな所に積もりますが、その中でも屋根の上に積もるのは非常に困ります。
積もったところに雨が降り、雨水を吸うと、重量が増し更に危険度が増しますので、できるだけ早めに対応する必要があります。
このコラムが、少しでもその対応に役立てる情報となればと思います。
鹿児島の方にはおなじみの克灰袋。
火山灰は通常のゴミで捨ててはいけないので、克灰袋に入れて処分します。
灰は、水を含むと泥のような状態になり、排水溝を詰まらせますので、水で洗い流す・・・というやり方はNGになる箇所がほとんどです。
面倒でも、拭いたり掃いたりして、この克灰袋に入れて回収してもらいます。
他県出身の私は、灰を捨てるための袋が存在することにも驚きましたし、この読み方が分かりませんでした。
以前は、「降灰袋」という名称だったものを、降灰に強い快適な都市を目指す、積極的に降灰を克服しようという意欲を示すために改名したということです。
ではなぜ、専用の袋が必要なのかというと、火山灰は、「灰」とはいっても、普段目にする、植物が燃えきったものとは全く別物で、岩石・鉱物・ガラスの粒です。
当然燃えませんし、通常のゴミとして捨ててしまうと、回収時に袋が損傷し灰が舞うなどのトラブルや、トラックを傷つけることにもなり、回収業者に迷惑がかかります。
火山灰は吸い込んだり目に入ったりすると大変危険です。
取り扱いには十分気を付けましょう。
窓ガラスや車などが被った灰を落とすのに水を使う場合、その排水の処理に気を付けましょう。
火山灰が排水経路に詰まってしまうことで、水が上手く流れなくなるなどのトラブルになります。
非常に舞いやすいため、少しだけ水を含ませてから掃除などする方が扱いやすくなりますが（その加減が難しいのですが）、それは、あくまでも舞わないようにするための処置です。
排水経路を考えずに水で流してしまわないよう気を付けましょう。
集めた灰は、下水などに流さず、シャベルなどですくって克灰袋へ入れましょう。
（下水が詰まってしまうと、後々もっと大変なことになりますのでその時その時丁寧に克灰袋で捨てましょう）
また、水を吸うと重くなりますので、回収場所へもっていく際の負担が大きくなります。
水の吸わせすぎや、もてる重さ以上に袋に詰めすぎないよう気を付けましょう。
（回収場所にもっていく前の保管場所は雨に濡れにくいところを選んだ方が良いでしょう）
屋根の上に積もった灰は、雨で水を受けると屋根にとって非常に負荷がかかった状態になります。
高所にある屋根の上に、水を吸った灰が乗った状態で人の体重までかかると本当に危険です。
むやみに屋根の上に乗って除去しようとしないようにしましょう。
堆積しやすい屋根の場合は、少しでも積もったら早め早めに除去するように心がけましょう。
雨水を吸った灰の重みで屋根が落ちる可能性が出てきます。
屋根に積もりにくくする対策としては、屋根の形状は単純にし、勾配を4/10以上にすることで、堆積しにくくなります。
また、灰シューターの設置もおすすめです。
屋内への侵入を防ぐために、軒の出の長さを大きくすることも効果が期待できます。
灰が堆積しにくく除去されやすく、室内への侵入をしにくくすることが大事です。
屋根はもちろん、軒に沿って設置されている軒樋は、上に向いて口が開いており、降ってくる灰を受け止める形状ですので灰がたまりやすくなります。
そこに雨が降ってくると、その重量により歪みや割れの原因となってしまいます。
屋根が灰を堆積しにくく除去されやすいように作っていれば、雨で流された灰も流れ込んできます。
そして、灰以外にも落ち葉などのゴミなども飛来します。
スムーズに流れるためにも雨樋の詰まりは厳禁です。
なお、雨樋の形状は半丸形にするのが流れが良くなり推奨されています。
ただし、雨樋を伝って流れた灰が、排水先で詰まることもありますので、排水先の灰の処理についても忘れないようにしましょう。
鹿児島に住んでいると、火山灰の影響を受けることがあります。
そこに桜島がある限りは避けられないものです。
少しでも、火山灰の特徴を知り、ご自宅でできる対策や片付けの方法を楽にできるようにしたいものです。
今回は屋根周りについてを中心にお話ししましたが、灰が降ることで地面が滑りやすくなるなどいろいろな危険があります。
降灰のタイミングでは、家のことだけでなく、ご自身の安全にもお気を付けください。
本文中で出てきたように、雨樋のトラブルなどありましたら、私たち街の屋根やさん鹿児島店までご連絡ください。
もちろん、雨樋だけでなく、屋根全体やお住まいのことなら全て解決のお手伝いをいたします！
おすまいのプロである私たちにぜひ、おまかせください♪
9時～18時まで受付中!
0120-867-755
