街の屋根やさん鹿児島店です。
鹿児島から、屋根に関するちょっとした豆知識やお役立ち情報をお伝えしていきます（＾＾）

なかなか聞きなれない単語のケラバについて今回はお話ししたいと思います。
と言っても、「ケラバ」だけに限定すると分かりにくいため、屋根の側面部分である「破風」「鼻隠し」についても併せてお話ししたいと思います。
これらはとても重要な場所ですがその名称すら知らないという方も多いのではないでしょうか？
ちなみに筆者も、この仕事をするまで聞いたことのない単語でした・・・(苦笑)

破風と鼻隠しはどっちがどっち？

破風と鼻隠しは、素材が同じ場合がほとんどです。
どちらも屋根の側面という意味では同じですし、どっちがどっち？となる方もいらっしゃることでしょう。
その違いをざっくりと解説します。

破風

屋根の妻側であり、そこには「破風板」が付けられており、「破風」「破風板」その両方で呼ばれることがあります。
その破風の役割には下記のようなものがあります。

デザイン性を高める

これは分かりやすい役割ですね。
屋根の側面が切りっぱなし状態では見た目がイマイチです。
そこに、破風板を付けることですっきりとした見た目になります。
カラーリングなどもお好みに合わせて楽しめますので、お住まいのデザイン性を高めるのに効果的な部位です。
屋根材が外壁材とのバランスや対比で同系色にしたり、補色や反対色を使うなどお好みで選ぶことでお住まいの印象を大きく変えることが出来ます。

防風・防水・防火

名前の通り、「風を破る」ものですので、前述の側面が切りっぱなしの状態ではその隙間から風が入ってきます。
それを防ぐために破風が作られました。
同時に、雨の時には風だけでなく雨が入り込むことも防いでくれます。
更には、万が一火災が起こった場合に、屋根裏への火の回りを防ぐ役割を持っています。
火は上へ上へと上がる性質がありますので、防火対策の手薄な屋根裏へ火が回りこむと一気に炎上が広がりますので重要な防火機能を果たしております。
そのように重要な部位でもありますので、破風板には燃えにくい素材を使用するといった工夫をするお住まいも増えてきております。

鼻隠し

鼻隠しは、基本的には破風と同じ役割を持っていますが、加えて下記のような役割も併せ持っております。

雨樋の設置場所

破風と鼻隠しの一番分かりやすい見分け方は、雨樋です。
破風の雨樋が付いている面が鼻隠し。
と覚えていただいて、大丈夫かなと思います。
この面があることによって、雨樋を付ける際の下地がしっかりとして安定した固定が可能になります。

屋根の強度を上げる

ケラバ

破風・鼻隠しは完全に側面で「部材」でしたが、ケラバは少しだけ奥行があり、「部位」であることもあり違いが分かりやすいですね。
とはいえ、大きな面積を持つものでもないため、名前の由来は、昆虫の「オケラ」の羽が短いことからきていると言われています。

ケラバのメンテナンス方法

スレート屋根や金属屋根

瓦屋根

まとめ

このように、聞きなれない屋根の部位の名称「ケラバ」について取り上げてみました。
家の中の屋根、そして、屋根の中でもその側面に当たるケラバ。

お住まいにはいろいろと聞き覚えのない部分もあり、普段の生活の中では気にしないことが多いと思います。
さらに言えば、お住まいになっている方でも「よくわからない」ということが沢山詰まっているのではないでしょうか？

そんな時、よく聞くのが「まぁ、壊れたりおかしなことが起こったらその時修理すればいいか」という「なにもしない」という対応。
分からないからこそ、私たち屋根の専門家を頼ってください。

私たち、街の屋根やさん鹿児島店では、無料でお住まいの点検、お見積り・ご提案させていただいております。
なんの不安もない状態であっても、今後を見据えてのご相談も大歓迎です。

特に、最近点検してないな。という心当たりがありましたら、お早めにご相談いただけましたらと思います。
気付いていない不具合は、早く気付けるのに越したことはありません！

もっと詳しく！
という方は下記の記事もご覧くださいませ（＾＾）
>>屋根のプロが教える！破風板・鼻隠し・ケラバの役割と修理・補修方法