鹿児島の屋根やさんコラム│釘とビス
街の屋根やさん鹿児島店です。
鹿児島から、屋根に関するちょっとした豆知識やお役立ち情報をお伝えしていきます(^^)
似て非なる釘とビス。
これらの違いはどういったところにあるのでしょうか?
そもそも、どういった時にそれぞれ使い分けているのか、気になりませんか?
釘とビス、それぞれの特徴を、それぞれのメリットやデメリットを中心に見ていきます。
そうすることで、それぞれの違いについて理解していきたいと思います。
釘は金属や竹または、木材で作った細い棒の一端を尖らせているもので、金づちなどで打ち付けて使用します。
釘の頭部は金づちで打つため、ほとんどのものが平らです。
細いですが、しっかりとした強度もあります。
釘の固定方法は、打ち込むことで接続部と固定させます。
固定力を増すために、頭部の真下の首部分にちょっとだけ切目が入っていたり、緩いらせん状の加工がしているスクリュー釘と呼ばれるものもあります。
ビスはネジとも呼ばれることがあります。
一般的には、ビスとネジは先端部が「とがっている」かどうかで区別されることが多いようです。
元々のネジは先端がとがっておらず、下穴をあけないとうまく刺さらないという欠点があったのですが、それを改良して先端がとがっているのが「ビス」誕生のきっかけとか。
※諸説あります
ビスは、基本的に胴部にらせん状の溝の加工があり、ドライバーなどで回すことで接続したいものに食い込むことで固定されます。
前述の通り、ビスとネジの違いの一つは、先端の尖りと言われているのですが、実際にネジはその加工がされずに寸胴型な物がほとんどです。
そのため、ネジは対象物を貫通させ、ナットと組み合わせて使用する方法が多いようです。
*金づちさえあれば、釘打ちは出来るので初心者でも扱いやすくお手軽。
*釘の頭部は平らで薄く、打ち込んだ後目立ちにくい。
*手作業で打ち込むため、角度を失敗すると曲がったり折れたりてしまう。
*何度もやり直すと材料が傷ついてしまう。しっかりと打ち付けた釘を抜くと頭部も食い込んでいるためその部分も傷がつく。
*引き抜くの専用の工具が必要。
*打ち込む際に振動があり、その振動で部材がズレやすく技術を要する。同時に音も大きい。
*しっかりとした固定をするためには工夫が必要となる。
*通常は電動の工具を用いるため、打ち込みが簡単にできるため、釘に比べると打ち込み時に曲げたり折れたりしにくい。
*抜く際も、逆回転で簡単に抜くことが出来るが、手では簡単に抜けずしっかり留まる。
*打ち込み時に振動が少なくズレにくく、音も釘に比べると静か。
*専用の電動工具を購入する場合、費用が高額になる。
*頭部が溝になっており厚みもあるため打ち込んだ際にやや目立つ。
*山と谷がある作りのため、側面からの力に弱い。
*サビで頭部が取れてしまった際、抜くことが非常に困難。
では、釘とビス、どちらが強く固定できるのでしょうか?
やはり、ビスの方が山谷あるものをねじ込んでいる分かみ合っているので強そう!
そう思うのはちょっと待って!なのです。
それぞれの特性で、利用場面によって強く固定されるのがどちらなのか変わるのです。
まさに適材適所!
使う場所によってそれぞれを使い分ける必要があるのです。
垂直に関しては強いのはビスになります。
山谷を付けてらせん状になっている溝の分、固定される表面積が大きくなります。
ご家庭でネジを壁にさす場合など、経験したことがないですか?
最初は軽い力で入っていくのに、どんどん重くなってくる感覚。
逆に抜くときは最初はきついのにどんどん軽く感じるのは、表面積の部分が刺さっている長さで変わることで起こる変化です。
一方釘は、垂直方向の力に弱いのです。
垂直に力をかけると簡単に抜けるのが「釘抜き」の原理です。
てこの原理もあるのですが、垂直方向が弱く、道具さえあれば簡単に抜いたことのある経験などから、「釘の方が弱い」と思われがちなのではないでしょうか?
先程短所のところで実はサラっと出てきましたが、ビスは側面からの水平の力に弱いです。
そのため、水平の力のかかる部分には釘を使用するのです。
一方釘は、引き抜く力には弱いですが、側面からの力には強く、ネジのようにポキっと折れることはありません。
ある程度の力に対しては、多少曲がることがあっても、折れずに耐えられるのです。
竹などの木材で作られたものもありますが、家に使われるのは金属製です。
家に使われる釘やビスは、外で日光や雨風にさらされた状態となります。
その中でも水は、金属にとってサビの原因となるため要注意です。
比較的サビにくい、ステンレス製の釘を使うなどの工夫がなされてはいますが、絶対錆びないわけではありません。
また、サビが発生するとその分太くなることや、木材の腐食によって抜けやすくなることがあります。
接触面が広がったりすることが原因です。
そういったトラブルを早めに見つけるために、定期点検をするようにしましょう。
実際に抜けてしまってからでは手遅れとなる不具合も多くあります。
サビが引き起こすトラブルは多くありますので、気を付けましょう。
釘とビス、似てるけど使い分けはどうなってるんだろう?
そう疑問に思っていた方もいらっしゃるのではないでしょうか?
少しだけその違いや使い方の違いについてご理解いただけたでしょうか?
私もビスやネジの方がぐりぐりとねじ込んでるから丈夫なんでしょ?と勘違いしていた一人です(笑)
こういった専門知識のひとつひとつの積み重ねが、職人さんの経験に繋がっているんだなと改めて考えさせられました。
お住まいのことは、本当に専門的な知識がないと逆に不具合を拡大させてしまうようなことも多く、間違ったメンテナンスをしないためにも、私たち専門家にお任せください。
街の屋根やさん鹿児島店では、無料で点検、お見積り・ご提案をしておりますので、お気軽にお声かけ下さいませ。
9時~18時まで受付中!
0120-867-755