鹿児島の屋根塗装│スレートのメンテナンスで塗装ができないことがあるってホント?
街の屋根やさん鹿児島店です。
鹿児島で屋根塗装にお悩みのある方に役立つ情報をお伝えしていきます(^^)
スレート屋根のメンテナンスで代表的なものといえば、塗装です。
セメントを含むスレート屋根の防水性や耐久性の維持や回復をさせるために必要なことが塗装なのですが、一部の商品については、塗装ができないものがあります。
正確に言うと、塗装しても意味がないためメーカーも推奨していない屋根材です。
今回は、そんなちょっと特殊なスレート屋根についてお話ししたいと思います。
まずは、なぜスレート屋根に塗装をするのか振り返ってみましょう。
スレート屋根は、セメントでできていてそのままでは防水性がなく耐久性もないため、塗装をすることでその表面に塗膜を作り、屋根材として活躍することができるのです。
そのため、屋根材の「塗膜」が非常に大事になります。
代表的な劣化状態です。
(写真はパミールの劣化している状態です)
このように、もろくなった屋根材がミルフィーユ状になり、層のようにめくれるように崩れます。
そのため、表面に塗膜を作ったとしてもすぐに屋根材自体が崩れてしまうため長持ちできません。
この状態になると、いくら塗装して一時的に表面がきれいになったとしても、すぐに剥がれ落ちるためせっかくの塗装が無駄になってしまいます。
そのため、この塗装できない種類のスレート屋根材については、葺き替えをするかカバー工法をするかの選択をします。
劣化した状態を放置していると、表面の塗膜の剥がれだけでなく、屋根材が反ったり浮いたりすることがあります。
その状態まで劣化している場合は、商品に限らず塗装では対応できません。
このような状態になる前に、点検をしてメンテナンスすることで通常のスレート屋根材は耐久年数を全うできますので覚えておくと良いでしょう。
前述の2つ目の理由、劣化状態が放置された場合については商品を問わず、スレート屋根材全般に言えることなのですが、1つ目に挙げた「塗装ができない屋根材」と呼ばれている屋根材は、一部の特定の商品についてに言われている現象になりますので、更にその商品について詳しく見ていきましょう。
その屋根材のほとんどは1990年後半~2004年頃までに施工されたものです。
その理由は、アスベストの健康被害を危惧し、屋根材メーカーが試行錯誤の上、アスベストを使わない屋根材を開発したものがこれらのノンアスベストの屋根材なのです。
この時点で、アスベストに代わる素材を見つけられない状態であったため、当時の屋根材はトラブルが続く状態となりました。
そして、その代表的な商品がこれらになります。
現在は、ノンアスベストが理由によるトラブルの危険がある商品のお取り扱いはありませんのでご安心ください。
屋根材を全て撤去するので、屋根材の下にあるルーフィング(防水紙)ごと交換します。
更にその下にある野地板も状態に応じて全部張り替えたり、劣化した部分だけを張り替えることで、屋根が生まれ変わります。
今が交換時期の屋根材でしたら、ルーフィングの寿命は20~30年程度のものが主流ですので、ノンアスベストの瓦の耐久年数が過ぎたタイミングで交換するのはベストタイミングです。
今回の葺き替えでルーフィングの耐久年数が長いものにしておくと、以降の交換時期を先延ばすことができ、メンテナンスが楽になります。
技術がアップして、今では60年程度の耐久力を誇る商品も登場しております。
スレート屋根でしたら、屋根材が2回転できる耐久力なので驚きです。
その分価格も上がりますので、あと何年今のお住まいに住まれるかなどのライフプランに応じて選べるということであって、必要以上に耐久性のあるもの選ぶこともありませんので、葺き替えをされるタイミングで考えられたり、ご相談してくださいね。
屋根葺き替えやルーフィング(防水紙)について詳しくはこちらもどうぞ。
>>屋根葺き替えで不安を解消しませんか?>>雨漏りを防止する屋根の防水紙の重要性と お薦めの「アスファルトルーフィング」をご紹介
既存の屋根の野地板の劣化が酷くない場合は、その上から改めて野地板・ルーフィング(防水紙)・屋根材全てをかぶせ直す屋根カバー工法が出来ます。
屋根カバー工法は、別名「重ね葺き」「オーバールーフ工法」とも呼ばれ、屋根の上に屋根を改めて重ねますので、撤去にかかる作業がなく、その分工期を短くできます。
そして、処分費用も掛かりませんので、ダブルでコストダウンできることが大きなメリットです。
屋根カバー工法については、奥が深いですので、もっと詳しく!という方はこちらも併せてごらんください。
>>現在の屋根を新しい屋根で覆う、二重屋根になるのが屋根カバー工法
このように、屋根材の種類だけでなく商品によってメンテナンス方法が特殊な場合があります。
特殊な屋根材については、屋根についての知識のある業者でないとその判断が付けられません。
実際よくあるのは、塗装に詳しい塗装屋さんであっても屋根材については詳しくないため、これらのノンアスベストのスレート屋根にも塗装をして対応してしまうといったことが起こるのです。
塗装のプロであれば、一時的に美しい仕上がりにできても、その塗装の耐久性は低く、「数年前に塗装したばかりなのに・・・」という結果に繋がってしまっては悲しいです。
お住まいの家の屋根材について、詳しくご存知でない方も多いと思います。
分からない場合はお気軽にご相談ください。
2006年以降の施工ではほぼ使われていないため、現時点でご使用になられている場合は、耐久年数の問題でも塗装よりも葺き替えや屋根カバー工法を検討する時期でもあります。
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