「屋根の塗装って思ったよりお金がかかるな……」
「足場なしにして費用を抑えられないのかな?」
屋根の塗装の見積もりを取ってみて、こう思っている方も少なくないでしょう。
しかしほとんどの場合、足場なしでの屋根塗装はNGです。
この記事では、次のことについて解説します。
上記を把握することで、屋根塗装で失敗する確率をグッと下げられるはずです。
屋根塗装に足場が必要な理由は次の3つです。
それぞれについて、詳しく解説します。
足場を設置せずに塗装を行った場合、作業員が足を滑らせて落ちてしまうと大怪我にも繋がる可能性があり危険です。
2階建ての一軒家の場合、屋根の高さはおよそ7メートルです。
厚生労働省の「労働安全衛生規則」では、2メートル以上の高さがある作業場では足場が必要との規定があります。
足場なしでの屋根塗装は多くの場合、作業員の命を守るための法律を遵守していません。
足場がないと、傾斜のある屋根やはしごの上など足元が不安定な状態で作業することになり施工が難しくなります。
熟練した職人でも、姿勢の維持や安全確保に気を回しながらの作業は厄介です。
丁寧な作業が難しく、塗りムラなどがあれば屋根の劣化を早める原因にもなります。
補修が必要になった結果、足場の費用よりも高いお金を払わなくてはいけないことも考えられます。
足場なしで屋根塗装をする場合、飛散防止シートを使えずトラブルが起きる可能性があります。
飛散防止シートとは工事現場などで見かけるメッシュの囲いのことです。
職人の落下を防いだり、水や塗料の飛散を防止したりする役割があります。
塗装前の洗浄に使う水や塗料が飛び散ると、近くの家の壁や車を汚してしまうことがあります。
ご近所トラブルになる可能性もあるので、飛散防止シートを設置するためにも足場は必要です。
平屋根や屋上など、傾斜がない屋根の場合は足場なしでも塗装可能です。
もともと足元が安定しているので危険はありませんし、飛散防止シートも設置できます。
平屋根の塗装で足場費用が20万円程度の見積もりを出されたら、他の業者に頼むことで費用を抑えられることもあります。
品質を保ちつつ価格を抑えるためには、次の2つに注意しましょう。
以下で、それぞれについて解説します。
足場にはいくつか種類があり、安全性や品質を考慮すると「くさび足場(ビケ足場)」がおすすめです。
安価な足場として「単管足場」がよく使われますが、避けるようにしましょう。
くさび足場は鉄パイプの骨組みに網目のある床を設置する足場のことです。
一方、単管足場は2本のパイプを並べて職人が立てるようにした足場のことを言います。
くさび足場は専門の業者に頼まないといけないのに対し、単管足場は塗装業者でも設置できるため安価です。
しかし単管足場は安定性に欠けたり、足場の上に塗料を置けなかったりして作業が非効率になります。
万が一の事故や施工不良を考えると、価格が高くてもくさび足場を使ったほうが安心です。
足場無料で屋根塗装を行うと言ってくる業者もいますが、悪徳業者の可能性があるためなるべく避けましょう。
自社の利益を削ってまで善意で足場費用を無料にしてくれているとは考えにくいので、何かしらの裏があります。
例えば、塗料など足場以外の費用を高く設定している、単管足場を使っているなどです。
足場無料と宣伝する業者が必ずしも悪徳というわけではありません。
しかし、相見積もりを取って適正価格か確認する、くさび足場かどうか確かめる、などは必要です。
家に長く住むために必要な屋根の塗装は、思ったよりもお金がかかります。
しかし無理に安く済ませようとして施工不良が起きれば、補修費用が必要になり安物買いの銭失いになることもあります。
足場についての知識を身に付け、安全性や品質を保ちながら価格を抑えられないか検討しましょう。
屋根工事の費用を知りたい場合は「屋根工事に必要な足場の費用相場はどれくらい?安くする方法もご紹介」もご覧ください。
街の屋根やさんご紹介
街の屋根やさん鹿児島店の実績・ブログ
会社情報
屋根工事メニュー・料金について
屋根工事・屋根リフォームに関する知識
Copyright © 2016-2024 街の屋根やさん All Rights Reserved.