ラバーロック工法の屋根とその注意点を鹿児島の屋根の専門家が教えます!
街の屋根やさん鹿児島店です。
鹿児島で屋根にお悩みのある方に役立つ情報をお伝えしていきます(^^)
ラバーロック工法・・・。
初めて聞いた時、住宅用語っぽくない、ロックな言葉だな。
と思ったのは私だけでしょうか(笑)
しかも、瓦屋根に使用する用語なのにカタカナってなんか面白いなぁと、響きで印象に残った言葉です。
今回はこのラバーロック工法が一体何なのかざっくりとお話ししてみたいと思います。
詳しく!細かく!
という方はこちらの記事をご覧ください。
>>地震と強風に強くなる!?瓦屋根のラバーロック工法のメリットとデメリット
瓦と瓦を1枚1枚、シーリング(コーキング)材を用いてくっつけることで固定する工法です。
固定することによって、瓦同士の隙間を埋め、雨水の侵入を防いだり、強風や地震の時のズレを防ぐことを目的としています。
★工期が短い
よほどの大きさの屋根でなければ1日で完了します。
★価格が安い
特別な技術や材料を必要としない上に工期も短いため、安価に済ませることが出来ます。
★瓦のズレや落下防止に有効
瓦同士を固定しているため落ちにくくなります。
このように、他の工事に比べると工期と費用が抑えられることにより、圧倒的なお手軽感がありますし、即効性もある工法ですので、大きなメリットがあると言える工法です。
★解体時や葺き替え時の手間がかかる
瓦のコーキングを外すのに手間がかかるためその分工賃が高くなります。
★落下する際危険度が増す
絶対落ちないわけではなく、万が一落ちてしまうときにはまとまって落ちるためかえって危険な側面も。
★外観が悪くなる
数年後にはコーキング材の劣化やホコリ・汚れの付着により黒ずみが目立ち始める。
★知識のない業者でも施工できる(と思われる)
特別な技術や材料を必要としないため知識のない業者が施工してしまうことがある。
★雨の排水が上手くいかなくなる場合がある
知識不足の施工をすると、雨水が排水経路を失い、かえって雨漏れや屋根材の劣化に繋がる。
このように、メリットだけでなくデメリットも多く存在するため、ラバーロック工法の採用については検討も必要です。
どの工法にもメリットやデメリットがあるのは当然なのですが、この工法の最大のデメリットが、悪徳業者の手口になりやすいことであるともいえます。
メリットでもある、「特別な技術や材料を必要としない」ことから、知識のない悪徳業者でも施術できるように見せかけることが出来ます。
また、デメリットでも挙げた通り、低い技術力で施工されるだけならまだいいのですが、知識もなく施工してしまうと逆に雨漏りを悪化させる原因となるため大迷惑です。
屋根の瓦同士には隙間を残すことで、降ってきて屋根材の下に侵入してきた雨を排水することが出来るのです。
全てを固定してしまうと、入ってきた水は逃げ場を失い、そのままそこにたまっていきます。
そうなりますと、屋根材の下はすでに水分が残り湿気を帯びた状態になりますので、瓦の下にあるルーフィング(防水紙)や野地板の劣化を進行させます。
既に劣化がある場合は即その箇所から雨漏りが起こりますし、劣化が進行したことでなかった雨漏りを引き起こす原因ともなります。
悪徳業者でなくても、単純に知識不足の業者が施工する場合もありますので、悪意のない不良工事の危険性もあります。
ラバーロックの施工を誤ったから悪徳業者というわけではありませんので、そこは誤解のないようお願いいたします。
(塗装業者であっても、屋根が専門でないと知識不足により起こりうるという話をお聞きします)
正しい知識を持って正しく施工しないと結果的に逆にダメージを増やす結果となりますので、きちんとした屋根の知識がある業者を選ぶことで、ラバーロック工法での失敗を避けることは出来るかと思います。
特に多いのが、「ズレないようにしっかり固定」というイメージで瓦の4面全てをコーキング材で埋めてしまうものです。
そして、施工されるお客さまも、普通は知識がありませんので「全部固定してくれた」と誤っていても安心感を持ってしまいます。
ですが、ラバーロック工法は基本的に瓦の山の部分のみを接着するもので、全面を覆うものではありません。
*強風時に瓦が頻繁にズレていて簡易的に直したい。
*この先長期的に住む予定がない。
*数年後に大きな改修や建て替えを予定している。
といったように、葺き替えなどの選択肢を取るような大きな工事をする予定が一切ない場合においては、正しい施工法を熟知した業者に依頼することによってメリットが発生すると言えるでしょう。
それ以外の場合は、長期的に見て屋根の葺き替え工事などの根本的な解決策が良い場合が多いかもしれません。
あくまでも、「ラバーロック工法をフックに仕掛けてくる悪徳業者」が存在しやすいだけで、「ラバーロック工法を勧めてくるのが悪徳業者ではない」ことは改めてご認識いただけましたらと思います。
ラバーロック工法は、メリットに対してデメリットも生じやすくなりますので、慎重に検討する必要がある工法です。
特に、施工業者に関しては、屋根の専門知識をしっかりと持ち合わせた、信頼できる業者を見極めて依頼することが大事です。
「高さ」という危険が無ければ、「シーリング(コーキング)材で瓦を固定するだけ」というシンプルな作業である分、他の工事に比べて、知識が無くても「できそう」と思われてしまうことが一番の原因です。
DIYで見よう見まねにシーリング材で固定して、雨漏りがもっとひどくなった。ということもよくある話です。
不具合に対するメンテナンスの最良の方法がどの工法なのか。
それを決めるのは屋根を熟知した業者に相談するのが一番です。
お住まいにとっての最良の選択をするためにも、私たち街の屋根やさん鹿児島店にお声かけください。
私たちは、屋根だけでなく外壁・内装を含む、おすまいのメンテナンスのプロです。
みなさまのライフプランに一番適したメンテナンス方法をお住まい全体を考えてご提案させていただきます。
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