鹿児島の屋根やさんコラム│漆喰って一体ナニモノ?
街の屋根やさん鹿児島店です。
鹿児島から、屋根に関するちょっとした豆知識やお役立ち情報をお伝えしていきます(^^)
みなさん「漆喰」と聞いて、どういったものなのか想像できますか?
「漆喰」という言葉は聞いたことがあるし、なんとなくの見た目は想像できるけれど、具体的にどういうものなのかはあまり知られていないかもしれませんね。
日常生活で直接触れることが少ないけれど、瓦屋根とは切っても切れない関係の漆喰。
一体どのように使われていて、どのような特徴があるのか、ざっくりとですがまとめてみたいと思います(^^)
漆喰は、消石灰(水酸化カルシウム)を主原料としています。
消石灰とは、石灰石を焼いて水を加えたもので、石灰石はサンゴ礁がルーツなのです。
この消石灰に、つなぎとなる粘着性のあるノリや繊維製のものを加えて練ることで漆喰は作られています。
このように作られた漆喰は、「呼吸する」と言われており、二酸化炭素を少しずつ含んでいくことで硬くことが、劣化の原因となります。
硬くなることで、ヒビが入るなどして崩れやすくなることが劣化の分かりやすい状態です。
そのような状態になるまでは、吸湿したり乾燥を繰り返すことで湿度を上手く調整してくれますので、後述する屋根や壁で使われる際に有利に働いてくれるのです(^^)
湿気の多い日本家屋で長年使われてきたのには、そういった理由もあるようです。
天然素材でできており、さらにはハウスシックで有名な「ホルムアルデヒド」を吸収してくれる働きもあるので、そういった効果を期待して用いられることもあります。
さらに、燃えにくいことでも、住宅にはメリットの多い特長を持ちます。
瓦屋根で非常に重要なのがこの漆喰です。
屋根の頂点部分である棟の瓦の部分の固定に使われています。
この棟の台土の部分がしっかりとしていることが、屋根全体の安定に役立っています。
屋根については後ほどもう少々詳しく説明します。
普段目にしやすいのは、こちらの壁や天井かもしれませんね。
前述の通り、ホームシック対策にもなることから、室内の壁や天井に漆喰を取り入れることも多くあります。
吸湿性があることから、室内の湿気管理にも漆喰は有利とされています。
また、デザイン性においても漆喰を使うお住まいが増えています。
新築時に、家の壁の一部におこさんやペットの手形を付けたり、そういったものも漆喰壁ならではの遊び心ですね。
屋根の棟の部分に使われています。
その役割は、棟瓦と瓦の間の隙間を埋め、瓦の下にある屋根の葺き土を雨風から守っています。
写真で言うと、半月型の白い部分が漆喰です。
瓦屋根にはたくさんの棟がありますので少しだけ触れてみたいと思います。
★大棟
屋根の一番上にある棟の部分で、屋根の頂点部分
★隅棟
大棟から屋根の隅(角)に伸びている棟の部分
★降棟
大棟から、屋根の流れに沿い、軒先に向かって降ろした棟の部分
漆喰は、屋根と壁の取り合い部分にも使用されることがあります。
取り合いとは、異なる部位が交わる部分のことを指しており、屋根と壁のつなぎ目のことを指します。
この部分は隙間ができやすく、雨漏りの原因になりやすい箇所のひとつでもあります。
この部分の漆喰が劣化して外れると、その隙間が雨漏れの原因となります。
漆喰の劣化の原因は主に3つです。
1.雨風による劣化
2.直射日光や寒暖の差による劣化
3.経年劣化による痩せ
そのため、劣化の兆候としては、まずは目で見て分かりやすいもので、屋根の上や庭などに、ポロポロと粘土の固まったような物体が転がっている場合があります。
劣化により屋根から外れて漆喰が落ちているものですので、漆喰の詰め替え時期だなと思って下さい。
また、棟の部分がに歪みが出ている場合があります。
この場合も、すでに中の漆喰が痩せたりこぼれ落ちるなどの原因で上手く固定されなくなっている状態です。
瓦がズレ落ちたりする前に、棟瓦の積み直しなどのメンテナンスをすることで、その被害を最小限に抑えられます。
漆喰を新しくするタイミングは、屋根の葺き替え・葺き直しのタイミングはもちろんですが、瓦屋根に使われている材料の中で、一番最初に劣化する可能性が高いのがこの漆喰です。
屋根下地に使われている、ルーフィング(防水紙)の寿命にもよりますが、その交換タイミングより先に、漆喰のメンテナンスが必要となることがあります。
粘土瓦の場合は、瓦自体が耐久年数が長くメンテナンスフリーだと言われる屋根材であるがゆえに、「うちは瓦屋根だから大丈夫」と、漆喰のメンテナンスのことが忘れないようにしましょう。
おすまいのメンテナンスの中には、窓周りのシーリングの増し打ちのように、今あるものを取り除かずに、上から追加で充填することでメンテナンスとなるものもありますが、漆喰に関しては、必ず既存のものを取り除いてから新しいものを詰め直します。
古い漆喰が残っていると、新しいものを上から詰めたとしても外れやすく、効果が短期的なものとなってしまいますので注意しましょう。
漆喰は、屋根や壁に使われているもので、屋根に使われているものについては特に、重要な役割をしていることが分かりました。
屋根の上のことは、普段目に入る場所ではない分、見た目に壊れてきたり、雨漏りがし始めるなどのトラブルがないと意識しない・・・となりがちです。
ですが、実際に雨漏りがしてからのメンテナンスをするとなると、費用面での負担が大きくなるだけではなく、生活に支障が出てしまいます。
そうなる前に!
お住まいにとって適切なタイミングでの点検・メンテナンスをしていくことでより快適にお住まい続けることが出来ます。
私たち街の屋根やさん鹿児島店では、無料での屋根・外壁診断を承っておりますので、お気軽にお声かけください。
屋根はいろいろと専門知識がないといけないことが多い部分でもありますので、専門家にお任せください!
9時~18時まで受付中!
0120-867-755