「垂木とはどの部分でどんな役割があるのか知りたい」
「垂木の一般的な寸法や修理方法が知りたい」
屋根を修理するにあたって、このような悩みを持つ方も多いことでしょう。
垂木とは、屋根の構成に欠かせない部分です。
そのため、屋根のメンテナンスや修理を行う際には、垂木について詳しく知っておきたいところです。
この記事では、垂木について以下の情報を解説します。
・垂木とは
・垂木の劣化症状
・垂木の修理方法
垂木の基礎知識を持っておくことで、屋根のメンテナンスや修理の際に失敗を避けられるでしょう。
垂木とは、屋根の頂上である「棟木」から下方の「棟桁」にかけて斜めに設置される木材です。
屋根の構成に欠かせないと言われる垂木の役割や、一般的な寸法を解説していきます。
垂木の役割は、屋根に張る野地板や屋根材を支えることです。
野地板とは屋根材の下に張る薄い板材で、屋根の下地となる部分です。
垂木は屋根材をしっかりと支えるため、屋根の骨格とも言われる重要な役割を果たしています。
垂木の一般的な寸法は、以下の4つの屋根材によってそれぞれ異なります。
・スレート屋根
・ガルバリウム鉄鋼
・瓦屋根
・テラス
それぞれの屋根材に合わせた垂木の寸法をご紹介します。
スレート屋根の場合、垂木の寸法は縦6センチ、横4.5センチです。
ガルバリウム鉄鋼の場合、垂木の寸法は縦7.5センチ、横4.5センチです。
スレート屋根よりも重さがある屋根材なので、縦の寸法が少し長くなります。
瓦屋根の場合、垂木の寸法は縦7.5センチ、横6センチです。
瓦は重ねて敷くため重さがあり、垂木の寸法もほかの屋根材に比べて長くなります。
テラスの場合、垂木の寸法は縦4.5センチ、横4.5センチです。
テラスは比較的軽いため、寸法もほかの屋根材の垂木に比べて短くなります。
垂木の寸法を、屋根材別に分かりやすく表にまとめました。
屋根材 | 垂木の寸法 |
スレート屋根 | 6センチ×4.5センチ |
ガルバリウム鉄鋼 | 7.5センチ×4.5センチ |
瓦屋根 | 7.5センチ×6センチ |
テラス | 4.5センチ×4.5センチ |
ただし、屋根の出っ張り部分である「軒の出」が長い場合、垂木の縦の寸法も長くします。
垂木の設置間隔は、45.5センチが一般的です。
しかし、瓦屋根など重さのある屋根材を使用する場合は強度を高めるため、設置間隔を30.3センチや36センチと短くします。
垂木の劣化症状には、以下の2つがあります。
・雨漏りによる腐食
・雪などの重さによる割れ
それぞれの劣化症状について、詳しく解説していきます。
経年劣化によって屋根が雨漏りすると、垂木にも水が浸みこんで腐食し、曲がったり割れたりします。
屋根材を支える垂木が腐食してしまうと、屋根を支えることができなくなります。
屋根が斜めに曲がってしまったり、落下したりして事故に繋がる恐れがあるため、早めの修理が必要です。
雪の重さによって垂木が割れて、屋根が落下することがあります。
雪は意外にも重く、新雪でも1平方メートルあたり3キロの重さになります。
そのため、積雪のひどい地域では屋根や垂木の損傷に注意が必要です。
垂木の修理方法には、以下の2つがあります。
・交換
・補強
それぞれの修理方法について、具体的にどのように行うのか解説していきます。
既存の垂木が腐食して割れていたり、折れていたりする場合には、新しく交換しなければいけません。
垂木を交換する際には、屋根材や野地板をすべて剥がし、既存の垂木を除去します。
そこに新しい垂木を設置し、野地板と屋根材を張ります。
既存の垂木の状態が良好であれば、新しい垂木を下から添えて補強します。
垂木の交換は大掛かりな工事となるため、補強での修理が一般的です。
垂木は屋根の骨格とも言われる重要な部分なので、劣化症状が出たら早めの修理が必要です。
既存の垂木の状態が良好であれば、その分かかる工事費用も安くなります。
垂木は定期的にメンテナンスを行い、補強して寿命を長く保ちましょう。
屋根のメンテナンスをする時期を知りたい場合は「屋根のメンテナンス時期の見分け方と必要な費用相場を専門家が解説」を読んでみてください。
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