「屋根の通気工法ってなに?」
「どんな効果があるの?」
「リフォーム時のポイントは?」
こういった疑問を持つ人は多いでしょう。
屋根の通気工法とは、屋根材と下地の間に隙間(通気層)をあけて、空気の通り道をつくる工法です。
空気が通気層を流れることで、屋根の断熱性が向上するだけでなく、結露によって生じる断熱材や木材の腐食を防げます。
この記事では、屋根通気工法の基礎知識やリフォーム時のポイントを詳しく紹介します。
読むと、屋根通気工法の基礎知識がわかり、リフォームに活かすことができるでしょう。
ここでは、基礎知識として屋根通気工法の特徴や効果を説明します。
屋根通気工法は、屋根材と下地の間に30ミリ程度の隙間(通気層)を確保し、空気の通り道をつくる工法です。
通気層を流れる空気が、軒裏(軒の下面)の給気口から入り、棟(勾配頂部)の排気口から出ていくことで、屋根内部の通気性が良くなる仕組みです。
屋根材と下地の間に隙間がない「直張り」の場合、屋根の内部で生じる結露や湿気によって断熱材や小屋組み(屋根を支える木部)が腐食する恐れがあります。
通気工法では、屋根内部の結露や湿気を滞留させることなく外に出すことができるため、下地や小屋組みの腐食を防ぐことができます。
屋根通気工法の主な効果は以下の2つです。
屋根リフォームを検討する理由のひとつとして、夏場の暑さ対策のために断熱性を向上したいと考える、という人もいるでしょう。
屋根通気工法は、通気層を流れる空気自体の断熱性により「屋根面の熱気が室内に伝わりにくい効果」があるため、夏場の暑さ対策として効果があります。
屋根通気工法による暑さ軽減効果は、通気層に加えて断熱材を使うとより高くなります。
夏場の暑さが気になる人は屋根通気工法に加えて断熱材を使うと良いでしょう。
屋根通気工法は、雨音を軽減できる効果もあります。
通気層を流れる空気により音が遮断されるため、屋根面の雨音が室内に伝わりにくくなります。
屋根通気工法でリフォームを行う際のポイントについて、下記3つを説明します。
詳しくチェックしていきましょう。
断熱材は、屋根と下地の間に挟むため、屋根の全面リフォームに合わせないと設置できません。
屋根通気工法による屋根リフォームに合わせて断熱材を使うことで、より高い断熱性が得られます。
そのため、葺き替えやカバー工法(重ね貼り)といった屋根の全面リフォームの際は、屋根通気工法と合わせて断熱材を使うと良いでしょう。
屋根通気工法は、垂木(たるき)と呼ばれる細い木材を一定間隔で並べ、そのうえに屋根材を設置します。
垂木と垂木の間部分を「通気層」にするため、屋根材を張る前の垂木が露出している状態であれば、給気から排気まで一連の空気の流れを目視できます。
自ら空気の流れイメージして目で確認し、疑問があれば施工業者に確認しましょう。
通気層を流れる空気の出口となる「棟の排気口」は、納まりが複雑になるため漏水リスクが高い部位です。
漏水対策として「シーリング」や「板金(金属板の加工)」があります。
が、職人の腕に左右されやすいため、実績のある信頼できる施工業者に依頼すると良いでしょう。
屋根通気工法は、通気層により断熱性や遮音性を向上し、屋根内部の結露による腐食を防ぐ効果があります。
屋根通気工法により屋根内部の腐食を防止することで、断熱性や遮音性を維持したまま住宅を長く使うことができるでしょう。
リフォームの際は「通気層と合わせて断熱材を使う」ことや「空気の流れを自分で確認する」こと、「排気口の漏水対策を確実に行う」ことがポイントです。
屋根通気工法は、リフォームが完了してしまうと屋根で覆われてしまうため、後から確認できません。
そのため、実際のリフォームにあたっては、実績のある信頼できる施工業者を選ぶと良いでしょう。
屋根工事の時期を知りたい人は「初心者でもわかる屋根塗装工事の時期の見分け方!劣化サインを見逃すな」をチェックしましょう。
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