モニエル瓦とは? メリットやデメリット、工事費用を解説


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10年ほど前まで、大手ハウスメーカーを中心に全国各地の屋根材として使用されていた「モニエル瓦」。

いったいどのような瓦なのでしょうか。


この記事では、モニエル瓦についてのさまざまな情報を説明します。


具体的には以下の内容です。


  • モニエル瓦のメリット・デメリット

  • モニエル瓦の種類

  • モニエル瓦の費用相場


ご自宅の瓦が実は「モニエル瓦」という方もまだまだ多いようです。

ご興味をもった方は、ぜひ最後までお読みください。


モニエル瓦とは?

モニエル瓦 既存状況

モニエル瓦とは、日本の企業がオーストラリアのモニエル社と共同開発したセメント瓦の一種です。


正式名称は乾式コンクリート瓦と呼びます。

人気があったため、社名である「モニエル」という名前が定着しました。


モニエル瓦の主成分はセメントと川砂です。

そのため、塗装しなければ瓦自体には防水性がありません。


通常のセメント瓦と違うのは、「着色スラリー」というセメントの着色剤が
厚め(1mm以上)に塗られていることです。


「スラリー」とは、セメントを製造する際に、原料の石灰や粘土に水を加えて粉砕した泥状のものを指します。


着色スラリーをアクリル樹脂系の透明な塗料で覆ってモニエル瓦を完成させます。


モニエル瓦の製造過程では、人体に有害な「アスベスト」は使用していません。

また、陶器瓦のように高温で加熱することもありません。


そのため、製造過程での二酸化炭素の発生を最小限に抑えられているのも特徴です。


モニエル瓦は2010年にメーカーが解散したため、生産が終了しています。

現在では新築に使われることはなくなりました。


モニエル瓦のメリット

モニエル瓦のメリットは以下の3つです。


1.災害に強い

2.遮熱性や防音性に優れている

3.デザイン性が高い


以下では詳しくチェックしてみましょう。


モニエル瓦は、着色スラリーを塗装することで、強風や豪雨に耐える強度を与えています。

そのため、ほかの瓦に比べて防水性や耐火性に優れています。


モニエル瓦は素材自体が頑丈なため、夏の暑い日差しを屋根でとどめてくれる遮熱効果があります。

また、防音性に優れているため、雨音や雑音も気になりません。


モニエル瓦は和型や洋型などデザインにも多様性がある屋根材です。

また、着色スラリーを利用しているため、色彩も豊富です。


モニエル瓦のデメリット

モニエル瓦のデメリットは2つあります。


1.メンテナンスが大変

2.金属瓦に比べて重い



詳しく見ていきましょう。


モニエル瓦の表面には「スラリー層」と呼ばれる層ができています。

スラリー層が劣化すると、瓦の表面が粉っぽくなります。


再塗装の際には、スラリー層をできるだけ取り除くことが重要です。

スラリー層が残ったままの状態で塗装した場合、古いスラリー層が剥がれたときに、塗装が一緒に剥がれてしまう危険があります。


また、モニエル瓦本体には防水性がないため、塗装のコーティングが剥がれた状態が長く続くと水が染み込むことがあります。

そのため、ほかの瓦よりもモニエル瓦はカビやコケが発生しやすくなります。


モニエル瓦は主成分がセメントのため重い屋根材です。

金属屋根の重さは1平方メートルあたり約5キログラムです。


一方で、モニエル瓦は1平方メートルあたり約43キログラムと、8倍もの重さがあります。


モニエル瓦がおすすめな人とは?

モニエル瓦は丈夫な瓦です。

そのため、20年を超えて屋根を維持したい方におすすめです。


デザイン性があり色彩も豊富で洋風と和風どちらでも合いますので、屋根にこだわりたい方にもおすすめです。
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モニエル瓦の形状は、以下の4種類があります。


1.和形

2.洋型

3.平型

4.S型


デザインは違いますが、瓦そのものの性能は変わりません。


和型は、波を打ったような自然なカーブをしています。

湾曲している部分が通気性を確保し、雨や雪もうまく滑らせてくれるでしょう。

また、空気の層を作ることによって、外気温が伝わりにくくなっています。


洋型は立体的なフォルムをしています。

和風よりも洋風の家に適しているため近年の住宅でよく使われています。


平型は凹凸の少ない形状をしています。

屋根が広く見えるのも特徴の1つです。

和風建築だけでなく、洋風建築にも使われることが多いデザインです。


S型は南欧風の大きく波打った形状をしています。

陰影が美しいデザインで、通気性と断熱性に優れています。


モニエル瓦とセメント瓦の違い

モニエル瓦とセメント瓦の違いは、小口と呼ばれる瓦のフチ部分にあります。

小口が滑らかな形状だとセメント瓦、凸凹があってギザギザしているタイプがモニエル瓦です。


基本的に屋根の下から見ただけでは判断できません。


モニエル瓦の費用相場

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モニエル瓦をリフォームする場合の費用相場を確認しましょう。

モニエル瓦の単価と、リフォーム時の総工事費を具体的に解説いたします。


モニエル瓦は生産が終了しているため、新たに工事で取り付けることはありません。

もし取り付けるとしても、一般的な瓦1枚の単価が300〜1,000円ほどですので、近い金額になるでしょう。


工事の際は、1平方メートルあたり5,000円〜1万円ほどの費用がかかります。


モニエル瓦のリフォームには、以下の3種類があります。


1.部分補修

2.塗装

3.葺き替え


部分補修なら30〜40万円、塗装なら50〜100万円、葺き替えには140〜260万円必要です。

部分補修には、「漆喰の修復」や「棟の積み直し」があります。

かかる費用は30〜40万円程度です。

細かい費用の相場は以下のようになります。


・漆喰の補修:1m当たり2,200~7,000円

・漆喰の積み直し:1m当たり8,500~19,000円

・瓦の部分交換:1枚当たり1~5万円


屋根の頂上にある「棟瓦(むねがわら)は、漆喰で接着されています。

ただ、経年劣化でひび割れなどが起きるため、補修を行う必要があります。


棟の積み直しとは、漆喰の劣化や地震などの揺れで棟瓦がズレた場合に組み直す工事です。


瓦は、1枚が割れただけでも放置しておくと屋根のズレや雨漏りの原因に繋がります。

早急に補修しましょう。


モニエル瓦は10~20年に1度は塗り替える必要があります。

かかる費用は50〜100万円程度です


また、瓦の状態によっては、下塗りを2回行うことがあるため、塗装費用が割高になることもあるでしょう。

このほかに足場代や高圧洗浄代などが別途かかる場合もあります。


葺き替え

モニエル瓦は生産が終了しているため、葺き替える場合には屋根材を変更する必要があります。

そのため、総額費用は屋根材によって変わるでしょう。


一般的な住宅では、葺き替え費用が140〜260万円となります。

また、屋根の葺き替えにかかる工期は9日が目安です。


足場と養生シートの設置に1日、不要になった屋根材の撤去に2日、下地処理に2日、屋根材の敷設が3日、さらに足場の撤去と清掃に1日かかります。


まとめ:モニエル瓦は生産が終了した瓦

モニエル瓦 小口

モニエル瓦は2010年にメーカーがなくなったため、現在は生産が終了しています。

そのため、瓦が破損してしまった場合は業者の在庫と交換するか、別の屋根材に葺き替える必要があります。


屋根のリフォームは、形によって費用が千差万別です。

そのため、リフォームをする際には1社だけではなく、数社から見積もりを取るようにしましょう。


瓦屋根の葺き替えについては屋根の葺き替え事例や費用、メリットやデメリットをチェックしよう!で詳しく確認してみてください。
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