屋根の補修によく使われるのが、「コーキング」という耐水性のある補修材です。
コーキングは接着剤としての使い方以外にも、様々な用途があります。
この記事ではコーキングの役割や補修方法、施工にかかる費用相場を解説しています。
ぜひ最後までご覧ください。
屋根に使うコーキング材とは、ウレタンやシリコンなどで作る、弾力性と耐水性に優れた補修材のことです。
コーキングの役割や種類、「シーリング」と「コーキング」の違いを以下で解説します。
屋根で使うコーキングは、屋根材を固定するための接着剤としての目的と、ひび割れや隙間を埋めて雨漏りを防ぐ役割があります。
弾力性があるため、地震の揺れや強風に耐える緩衝材としての役割もあります。
シーリングとコーキングの違いは、呼び名が異なるだけでどちらも同じ製品として扱われます。
かつては別のものでしたが、現在の製品に違いはありません。
コーキングは樹脂で作る製品で、主に4種類があります。
ウレタン
シリコン
変成シリコン
アクリル
「ウレタン系コーキング」は耐久性と密着性が高いのが特徴です。
ただし、耐候性が低く、紫外線に弱いため塗装による保護が必須となります。
「シリコン系コーキング」は耐熱性・耐候性・耐水性に優れているのが特徴です。
ただし、硬化すると塗料をはじくため、特殊な下塗り剤を使わなければ塗装をおこなうことができません。
「変成シリコン系コーキング」はウレタン樹脂を原料にしており、耐候性に優れています。
硬化後に塗装をおこなうことができます。
「アクリル系コーキング」は水性のため使いやすい点が特徴です。
硬化後に肉やせしやすいため、耐久性と耐候性は他のコーキングより劣ります。
コーキングには「1液型」と「2液型」があります。
1液型は単体で使用できますが、2液型は2つの材料を混ぜて使用します。
1液型のメリットは、密封しておけば翌日でも使用可能なことです。
デメリットは、内容量が少ないためコーキングガンにセットする材料の交換が頻繁に必要なことです。
2液型のメリットは、耐久性が高いため様々な場所に使用できることです。
また、一度にたくさん作れるので、広範囲の作業にも向いています。
デメリットは、一度混ぜ合わせると保管がきかないため、使用量を計算する必要があることです。
コーキングを使った屋根の補修方法は下記の2つがあります。
ひび割れの補修
目地の補修
それぞれの補修方法と費用相場を以下で解説します。
屋根のひび割れや瓦のズレを放置すると雨水が侵入するため、コーキングを充填して対策をします。
ひび割れの補修にかかる費用相場は1~3万円です。
「目地」とはタイルやサイディングの継ぎ目を指します。
目地の補修には「増し打ち」と「打ち替え」と呼ばれる施工方法があります。
「増し打ち」は既存のコーキングの上からコーキングをおこないます。
「打ち替え」は既存のコーキングを撤去して新しくコーキングをおこなう施工方法です。
費用相場は、増し打ちが1mあたり500~900円、打ち替えが1mあたり900~1200円です。
また、打ち替えの場合の既存コーキングを撤去する費用は1~3万円かかります。
屋根をコーキングで補修する際のポイントが4つあります。
DIYは失敗しやすいため業者に依頼する
費用を安く抑えるために自社施工ができる会社に依頼する
重度のひび割れや破損は部材の交換が必要
雨漏りはコーキングだけでは補修できない
上記4つのポイントを以下で解説します。
DIYでコーキングをおこなうと失敗しやすいのでおすすめしません。
隙間に十分に充填できず、塞いではいけない隙間を埋めてしまって雨漏りしたり、硬化後に肉やせが起きたりするためです。
失敗すると費用も手間も余計にかかってしまうので、確実性を求めるなら業者に依頼しましょう。
自社施工ができない会社は下請け業者に工事を依頼するので、工事費のほかに仲介料がかかります。
自社施工のできる会社は工事費のみで仲介料がかからないため、費用を安く抑えることができます。
重度のひび割れや破損はコーキングで補修できず、部材の交換が必要になります。
例としては、「雨どいの破損」や「瓦の割れ」などです。
屋根材の経年劣化による破損もコーキングでは補修できないため、「カバー工法」や「葺き替え」といった別の工事方法が必要になります。
雨漏りはコーキングで完全に補修することができません。
雨漏りする隙間を一時的に埋めることは可能です。
しかし、あくまでも応急処置のため、専門業者に相談してしかるべき補修をおこなう必要があります。
屋根の補修はコーキング以外に、塗装や部材の交換が伴うケースが多いため、DIYではなく専門業者に依頼しましょう。
屋根全体が劣化している場合は、塗り替えやカバー工法、葺き替えが必要となります。
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