「アスファルトシングルとスレートってどんな違いがあるのだろう?」
「アスファルトシングルとスレートなら、安く済むのはどっち?」
普通はなかなか屋根材について知る機会なんてありません。
いざ調べてみても専門用語が多く、なかなか理解が進まないこともあるでしょう。
この記事ではアスファルトシングルとスレートについて、以下の内容を紹介します。
本記事の情報を屋根材選びの参考に役立ててください。
アスファルトシングルとスレートは共通する特徴が多く、よく似た屋根材といえます。
そのため、この2つをひとくくりにして説明されることも少なくありません。
しかし、アスファルトシングルとスレートはまったくの別物です。
それぞれの特徴を解説します。
アスファルトシングルはガラス繊維にアスファルトを混ぜて作った屋根材です。
表面に細かい石の粒を吹き付けているのも特徴といえるでしょう。
アスファルトシングルはアメリカでのシェアが高い屋根材として知られています。
しかし、日本でのシェアは数%となっており珍しい屋根材といえます。
アスファルトシングルは5〜10年ごとに業者の点検を受ける必要があります。
アスファルトシングルは市販のカッターなどで切れるほど薄い屋根材です。
そのため折り曲げることが容易で、曲面に施工することもできます。
また、軽い屋根材であるため、地震が起きた時に建物にかかる負荷が少なくて済みます。
アスファルトシングルは耐震性に優れた屋根材といえます。
柔らかいため割れにくい、金属と違って錆びないという点も大きなメリットです。
石の粒が吹き付けられているおかげで、防水性や耐候性も高い屋根材です。
雨や風にさらされていると、表面の細かい石の粒が少しずつ剥がれていきます。
石の粒が剥がれると見た目が悪くなるばかりか、性能も落ちてしまいます。
薄さが原因で破れてしまうリスクがあるのもデメリットといえるでしょう。
アスファルトシングルは需要が少ないため、経験豊富な業者が少ないのも欠点といえます。
不十分な施工をすると、強風によりアスファルトシングルが剥がれてしまう恐れもあります。
スレートは厚さが5mm程度の薄い屋根材です。
単にスレートといっても2種類あり、ひとつは粘板岩という岩を板状にした天然スレート、もうひとつはセメントに繊維素材を混ぜて作る化粧スレートです。
スレートはメンテナンスとして定期的な屋根塗装が必要です。
スレート自体の耐久年数は30年ほどですが、メンテナンスは約10年ごとに行う必要があります。
以下では、現在主流になっている「化粧スレート」について解説していきます。
スレートはアスファルトシングルほどではないものの、耐震性の高い屋根材です。
日本でのシェアが高く、販売されている商品が多いため豊富な選択肢があります。
シンプルなデザインで、どんな家にも違和感なく仕上がるのもメリットといえるでしょう。
また、施工が簡単であるため工事費用を安く抑えられます。
業者もスレートの施工には慣れているので、ミスが起きる心配も少ないといえます。
スレートは割れやすいというデメリットがあります。
割れた屋根材を放置すると、雨漏りにつながることもあるでしょう。
割れた箇所については部分補修で対応することになります。
| メリット | デメリット |
アスファルトシングル | ・曲面への施工が容易 ・耐震性に優れる ・割れにくい ・錆びない ・防水性が高い ・耐候性が高い | ・経年劣化で見た目が悪化 ・経年劣化で機能低下 ・破れやすい ・経験豊富な業者が少ない |
スレート | ・耐震性に優れる ・商品ラインナップが豊富 ・どんな家にも合う ・経験豊富な業者が多い | ・割れやすい ・割れを放置すると雨漏りする |
アスファルトシングルとスレートは共通点が多い屋根材です。
外観もよく似ているため、自分で見分けるのは難しいといえるでしょう。
確実に見分けるためには業者に確認してもらう必要があります。
アスファルトシングルとスレートは、費用面での違いもあまりありません。
アスファルトシングルは1平方メートルあたり7,000円前後の費用がかかります。
これに対し、スレートは1平方メートルあたり6,000円前後の費用がかかります。
また、アスファルトシングルは剥がれた箇所があれば接着する必要があります。
これに対しスレートは割れた部分があれば部分的に修復する工事が必要です。
メンテナンス期間も5〜10年ほどと同じくらいであるため、長期的にもほとんど差は生まれません。
アスファルトシングルとスレートはよく似た屋根材です。
どちらも薄さ・軽さのおかげで地震に強く、メンテナンス期間も同じくらいなど、共通点が多いとされています。
屋根に丸みがあるなど曲面にも施工したい場合はアスファルトシングル、豊富な商品から選びたいという場合はスレートを選ぶと良いでしょう。
ただ、最終的にどちらの屋根材を選ぶべきかとなれば、専門の業者に現場を確認してもらうべきです。
まずは業者に連絡し、相談だけでもお願いしてみましょう。
「屋根材の種類や費用、耐用年数、あなたに適した材料の選びかたを解説!」を読めば屋根材の種類に詳しくなります。
ぜひチェックしてみてください。
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