「瓦桟木ってよく知らない言葉だけど、一体何のこと?」
「瓦桟木にはどのような種類があって、どんな機能が必要なのかな?」
このように思う人も多いでしょう。
瓦屋根の家に住んでいるのであれば、自宅には瓦桟木が付いています。
この記事では瓦桟木に関して、以下の情報を紹介します。
記事を読むことで、瓦桟木に関する知識が深まり、屋根のリフォームや雨漏りが生じた際に参考になるでしょう。
瓦桟木は、瓦屋根の下に設置される細長い木材のことです。
ストレート屋根やガルバリウム屋根など瓦屋根以外には使用されていません。
一定間隔ごとに複数本が規則正しく配置されている点が特徴です。
瓦桟木に求められる役割は主に2点です。
適切に瓦屋根を配置する為に一定間隔ごとに瓦桟木が配置されています。
瓦がずり落ちないように、瓦桟木の向きは、ずり落ちる方向に対して直角です。
瓦桟木にはどのような機能が求められているのでしょうか?
それぞれを満たすために、どのような材質が使われ、工夫がされているのか確認しましょう。
瓦屋根に用いられる瓦の耐久性が優れていることはよく知られています。
住宅本体の高寿命化によって、瓦桟木に求められているのは高い耐久性です。
瓦桟木の材料として木材の中では、杉材がよく使われます。
杉材は、割った時に裂けやすい特性と腐食に対する強さが特徴です。
杉材は瓦の位置を適切に決める必要があり、直線性が求められる瓦桟木に向いています。
また、屋根に降った雨が流れて水分に触れる機会が多いため、腐食に強い杉材が瓦桟木には適しています。
次に紹介する合成樹脂と比較すると、杉材は1本あたりの価格が半分程度に済む点も特徴です。
弱点としては自然素材のため、いずれ腐食してしまう点と、木材特有の反りが起きる点が挙げられます。
瓦桟木というように従来は木材がほとんどでしたが、合成樹脂が使われることも増えています。
木材に比べると価格は高めですが、欠点である腐食や反りは発生しません。
品質が均一で、なかには再生プラスチックを使用した環境に優しい製品も生まれています。
瓦桟木を設置することで、屋根に降った雨がせき止められると、雨漏りが発生する可能性があります。
そのため、瓦桟木には高い通気性が必要です。
通気性を高める工夫としては、ウォーターフォール加工を施された瓦桟木を使用するか、流桟を設置する必要があります。
ウォーターフォールは、瓦桟木自体に水が流れるような穴を開けておく方法で、通常通り設置するだけでよいので簡単です。
流桟は、瓦桟木と屋根の間に隙間ができるように直角方向に木材を設置することです。
これらの工夫を施すことで、雨漏りのリスクを減らし長持ちする瓦屋根を実現できます。
瓦桟木は、日本で使用されることの多い瓦屋根の機能を保つために重要な材料です。
住宅を長寿命化し、雨漏りを発生させないために耐久性と通気性が求められます。
自分で瓦桟木を選択することはないかもしれません。
しかし瓦屋根の住宅に住んでいる場合、瓦桟木の知識を身につけておくことでリフォームや雨漏りの際に、役に立つ場合があるでしょう。
瓦屋根の具体的なメンテナンス方法については「瓦屋根をメンテナンスする時期や費用、注意点をチェック!」で解説しています。
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