「モニエル瓦にはアスベストが含まれていないの?」
「もし屋根にアスベストが含まれていたらどうすればいいのだろう?」
アスベストはじん肺や肺がんの原因となることから、2006年の9月1日に全面禁止の措置がとられました。
自宅の屋根にアスベストが含まれているかもしれないと思えば、不安になるのも無理はないでしょう。
結論からいうと、モニエル瓦の屋根はアスベストを含んでいません。
この記事ではモニエル瓦にアスベストが含まれない根拠に加え、モニエル瓦をメンテナンスする際の注意点について解説します。
モニエル瓦は主にセメントと細かい砂でできています。
これだけでも十分な強度があるため、モニエル瓦にはアスベストを混ぜる必要がありません。
瓦という言葉はついているものの、モニエル瓦はセメント系の屋根材です。
一般的に瓦といえば粘土を焼いて作ったものを指すため、モニエル瓦と瓦はまったく違う屋根材といえます。
オーストラリアのモニエル社と、日本の株式会社クボタで共同開発したことが名前の由来です。
セメント系の屋根材はさらに4種類に分けられますが、モニエル瓦はその中でもコンクリート瓦に分類される屋根材です。
そのため、モニエル瓦は粘土瓦のような見た目でありながらスレート屋根のような性質を持っているといえます。
スレートはセメントと繊維素材を混ぜて加工されるもので、現在日本で最も普及している屋根材です。
モニエル瓦は日本モニエル株式会社が製造・販売していました。
ただし、現在は日本から撤退しており、モニエル瓦の生産も終了しています。
自宅の屋根がモニエル瓦なら、メンテナンス時の注意点も押さえておきましょう。
具体的な注意点は2つあります。
ひとつは定期的な塗装が必要ということ、もうひとつは今後を考えると屋根の葺き替えも検討した方が良いということです。
それぞれ詳しく解説します。
瓦といえば一般的には粘土瓦を指します。
粘土瓦であれば屋根塗装のメンテナンスは必要ありません。
しかし、モニエル瓦はセメント系の屋根材に分類されます。
粘土瓦とは違うため、定期的な塗装が必要です。
モニエル瓦の塗装には専門的な知識が求められます。
また、漆喰の補修が必要になるケースもあるなど、想像以上に手間がかかります。
モニエル瓦の点検は必ず屋根の修理業者に依頼しましょう。
いざモニエル瓦を点検してみると、割れたり欠けたりしている部分が見つかるかもしれません。
もし異常がみつかっても、新しいモニエル瓦と取り替えられるケースは稀です。
なぜなら、モニエル瓦はすでに製造・販売が終わっているからです。
新品の在庫はほとんど残っておらず、中古でも手に入れるのは難しいでしょう。
少し欠けているくらいであれば、接着剤などで応急処置はできるかもしれません。
しかし、今の家に長く住む予定なら、いっそのこと屋根を葺き替えた方が良いでしょう。
葺き替えとは、屋根を全面的にリフォームする工事のことです。
モニエル瓦はアスベストを含んでいないため、健康被害の心配はありません。
ただ、モニエル瓦は粘土瓦とは違う性質を持っています。
定期的な塗装が必要になるほか、すでに生産が止まっているという点も無視できません。
これからモニエル瓦の屋根を修繕しようと考えているなら、葺き替え工事も検討する必要があるでしょう。
具体的にどのような対応を進めていくかは業者と相談してみてください。
瓦屋根のメンテナンス方法については「瓦屋根をメンテナンスする時期や費用、注意点をチェック!」で紹介しています。
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