「セキスイ瓦には何か問題があると聞いたけど、それってどんな問題?」
「もし自宅の屋根にセキスイ瓦が使われていたらどうすればいいの?」
屋根に問題があるかもしれないと思えば、誰しも不安になってしまうものです。
何かトラブルが起きる前に対策しておきたいと考えるでしょう。
今回はセキスイ瓦について以下の内容を解説します。
記事の内容を参考に、今後の対応を考えてみてください。
セキスイ瓦は、かつて「積水屋根システム株式会社」が販売していた屋根材です。
1970年に発売され、2007年に販売が終了しました。
現在はアフターメンテナンスのみ受け付けています。
セキスイ瓦の特徴はカバー工法ができることです。
カバー工法は元の屋根材の上に新しい屋根材を重ねる工法のことで、通常の瓦ではできない施工方法です。
他にも軽くて強いなどの長所がありました。
セキスイ瓦は販売当初、アスベストを含む屋根材でした。
アスベストは健康被害の恐れがあることから2006年に全面禁止となった材料です。
全面禁止される以前にもアスベストの危険性は問題視されており、段階的に規制が進んでいました。
アスベスト規制の流れを受け、セキスイ瓦も1990年からはアスベストを使用しない方法で製造が始まりました。
しかし、アスベストを含んでいないセキスイ瓦は強度が低く、痛みやすい・割れやすいといった問題を抱えています。
屋根材の問題が表面化するまでには時間がかかります。
そのため、販売中止されてしばらく経った今の段階で困る人が現れているのです。
セキスイ瓦は製造された時期によってアスベストを含むものと含まないものがあります。
セキスイ瓦の性質はアスベストの有無で大きく異なるため、対策方法は同じではありません。
それぞれ詳しく解説します。
アスベストを含むセキスイ瓦であれば、塗装をすることで屋根材を保護できます。
ただし、屋根の劣化が進んでいる場合は葺き替え工事も検討する必要があるでしょう。
葺き替え工事は屋根を全面的に取り替える工事です。
アスベストの処理は慎重に行う必要があるため、通常の葺き替え工事よりも費用が高くなる傾向にあります。
屋根にアスベストが含まれているとなれば、健康被害がないか不安になる方も多いでしょう。
しかし、屋根材にアスベストが含まれていても心配する必要はありません。
なぜなら、アスベストは細かい粉塵を吸い込むことで害を及ぼすものだからです。
室内にアスベストが吹き付けられているのであれば、吸い込んでしまうリスクは高いといえます。
一方で屋根材のアスベストはセメントと一緒に固められています。
屋根材のアスベストはほとんど飛散することがないため、吸い込んでしまうリスクはほとんどありません。
アスベストを含まないセキスイ瓦の場合、屋根を全面的に取り替える葺き替え工事が必要になります。
なぜなら、アスベストを含まないセキスイ瓦は非常に脆いからです。
塗装をして保護しようにも、耐久性が低いためすぐに剥がれてしまいます。
そもそも塗装工事に耐えられないこともあるでしょう。
塗装メーカー大手の「日本ペイント」も、セキスイ瓦の塗装はできないと判断しています。
葺き替え工事をする場合、次の屋根材は何にすればいいか考える必要があります。
もしセキスイ瓦と同じような屋根材を探しているなら、ケイミュー株式会社のルーガという製品を検討すると良いでしょう。
ルーガは、アスベストが使えなくなり脆くなってしまったセキスイ瓦を改良した屋根材です。
地震などの衝撃を吸収し、割れを防ぐ性質があります。
セキスイ瓦は1970年から約40年に渡り使われてきた屋根材です。
しかし、アスベスト規制の影響で強度が低下してしまい、今になって劣化に頭を悩ませる人が続出している屋根材でもあります。
単にセキスイ瓦といっても、アスベストを含むものと含まないものがあります。
どちらの場合にせよ、劣化が進んでいるなら屋根の葺き替え工事も検討する必要があります。
具体的にどのような対策を進めていくかは業者に相談してみましょう。
瓦屋根をメンテナンスする際は「瓦屋根をメンテナンスする時期や費用、注意点をチェック!」も合わせて読んでおきましょう
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