「そもそも下屋(げや)って何?」
「下屋をつけたいけれど、メリットやデメリットはある?」
上記のような疑問をお持ちの方は多いのではないでしょうか。
この記事では、建築士の国家資格を持つライターが、下屋の疑問にお答えします。
具体的には、以下の内容を記載しています。
記事を読むことで、下屋を利用するべきかどうか判別しやすくなるでしょう。
下屋(げや)は「さしかけ」とも呼ばれ、母屋 (もや) に差しかけて造った小屋根や下の部分」を指します。
つまり、総2階ではない2階建ての場合に、1階部分の屋根に当たる部分が下屋です。
総2階とは、2階建てで1階と2階の面積がほぼ同じ建物のことです。
1階より2階の面積が小さい時に下屋と呼ぶことになります。
2階部分の屋根より下の部分にある屋根だから下屋と言います。
下屋は玄関ポーチや縁側、物置スペースにつけられる場合が多く、壁のない半屋外の空間を雨に濡れず快適な場所にするために用いられることが多いです。
また、下屋は住宅の見た目にも大きく関わる部分なので、デザインには注意が必要です。
下屋が作れる場所は様々ですが、主に以下の部分で可能です。
上の3つの部分について詳しくチェックしていきましょう。
玄関内部に雨水が侵入することを防ぐため、玄関ポーチ部分を下屋にする場合が多いです。
その場合は軒先を少し伸ばして、玄関に雨が振り込まないようにします。
また、玄関部分を下屋にすることで、建物の外観にメリハリを持たせる効果もあります。
総2階でポーチの庇をつけるよりは、玄関部分を下屋にしたほうが建物の凹凸ができて、デザイン的にはおしゃれになります。
2階部分のない1階部分は、下屋になります。
下屋を作ることで、先ほどの玄関ポーチと同じように、外観にメリハリをつける効果があります。
また、高齢者が住む部屋や書斎など、上部に部屋があると生活音が気になってしまうような部屋は、2階を作らずに下屋にすることで静かな部屋にできるのでおすすめです。
下屋を作ることで、その下の空間を物置や縁側に使うこともできます。
自転車置き場や作業用具入れなどを外に置きたい場合は、下屋を作って雨に濡れないようにしたほうが良いでしょう。
縁側は雨に濡れても部材が痛まないような処理が施してありますが、耐久性を高めるためにも、下屋にして雨に濡れないようすることをおすすめします。
下屋には、メリットだけでなくデメリットも存在します。
以下の内容について記載します。
詳しくチェクしていきましょう。
下屋のメリットは以下の通りです。
下屋をつけることで、玄関や縁側を雨から守ることができます。
2階の屋根だけでは雨が玄関や縁側に振り込んでくるので、下屋をつけることで雨が玄関内や縁側に振り込まないようにできます。
また、下屋をつけることで夏の暑い日差しを遮ることができます。
夏は太陽の高度が高いので、下屋の屋根部分をできるだけ水平に取り付けることで日差しを防ぎ、逆に冬の低い太陽高度の場合には暖かい日差しを室内に取り込めます。
さらに、下屋をつけることで、屋外空間を雨に濡れないスペースとして有効活用できます。
自転車置き場や物置として、活用される場合が多いです。
下屋のデメリットは以下の通りです。
下屋をつけると、下屋の部分と取り合う壁の部分から雨漏りが発生しやすいです。
信頼できる施工会社に頼むなどして、適切に防水処理をしてもらいましょう。
また、下屋は総2階であれば発生しない部分ですので、工事費が高くなります。
下屋が大きくなるほど工事費も上がりますので、注意しましょう。
下屋をつけたほうが良い状況は、以下の通りです。
詳しく見ていきましょう。
玄関ポーチや縁側、物置など雨に濡れないスペースを作りたいときには、下屋を作ることが向いています。
屋外空間に屋根をかけることで半屋外空間にでき、自転車などの濡らしたくないものを置くことができます。
その部分を壁と屋根で囲うよりは、はるかに安く済ませられるのでおすすめです。
建物の外観が単調になってしまった場合には、下屋をつけることでデザインにメリハリをつけられます。
ただ、センスがないと逆効果の場合もあるので注意してください。
下屋とは、2階部分がない1階にとりつけられた屋根のことです。
1階部分が濡れないようにしたいときに向いています。
雨漏りや工事費用が高いといったデメリットもあるので、慎重に検討してください。
また、屋根の修理費をおさえたい人は「屋根修理で火災保険を適用する条件や費用、注意点を教えます!」も読んでみてください。
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